「マルタの大学に交換留学できる?」——マルタ 交換留学を調べ始めた大学生が最初に知っておきたいのは、行けるかどうかは「自分の大学がマルタ大学(University of Malta)と協定を結んでいるか」でほぼ決まる、ということです。協定がなくても、授業料を払って1学期だけ学ぶ道はあります。この記事では、マルタ大学の公式ページ(2026年10月18日確認)をもとに、交換留学と訪問学生の違い、申し込みの流れ、英語の要件、費用、学期の日程と住まいを整理します。学位を取るための正規入学ではなく、在学中に1学期〜1年だけ学ぶケースに絞った内容です。
マルタ大学では、海外の大学に在籍する学生が1学期または1年間「訪問学生」として学べます。協定校の学生は交換留学生として、まず自分の大学から推薦(ノミネート)を受けてから書類を出します。協定がない場合は授業料を払って科目を履修する形で、申請料は€95、EU域外の学生の授業料は30ECTSで€4,200(人文・ビジネス系)〜€5,400(理系)です。締切は前期・通年が5月1日、後期が10月1日。授業は英語なので、英語力の証明か大学からの推薦状が必要です。
マルタ 交換留学の結論:まず協定の有無
最初の一歩は、自分の大学の国際交流課(留学センター)に「マルタ大学と学生交流の協定があるか」を聞くことです。協定があれば交換留学の枠に応募でき、なければ訪問学生として個人で申し込む方法を検討します。どの日本の大学が協定校かは、マルタ大学の公式ページでは確認できなかったため、この記事では大学名を挙げていません。必ず自分の大学で確認してください。
マルタ留学全体の選択肢を比べたい人は、マルタ留学の完全ガイドから読むと位置づけがわかりやすくなります。休学して1学期だけ行く計画の立て方は休学留学の計画の記事にまとめています。
交換留学生と訪問学生の違い
マルタ大学の受け入れページでは、海外から来る学生を次のように分けています。
| 区分 | 条件 | 申請料 | 成績証明の送り先 |
|---|---|---|---|
| 交換留学生(Exchange) | マルタ大学と交換協定のある大学の在籍者。書類提出の前に所属大学からの推薦が必要 | なし | 所属大学 |
| 訪問学生(授業料を払う個人) | 協定がない大学の在籍者。1学期または1年間、科目単位で授業料を払って履修 | €95(約1万6,900円) | 本人 |
どちらも「ほかの大学に在籍していること」が前提です。履修は1学期あたり16〜30ECTSで、30ECTSがフルの履修量とされています。何単位取ればいいかは、出発前に自分の大学と相談しておく必要があります。

申し込みの流れと締切
- 所属大学で確認:協定の有無、学内の募集時期、単位の扱いを国際交流課で確認します。
- 推薦(交換留学の場合):所属大学がマルタ大学に推薦し、推薦状(公式の書面)を用意します。
- オンライン申請:パスポート、健康情報シート、英文の成績証明書、英語力の証明または推薦状、(訪問学生は)申請料の振込証明を提出します。
- 締切:前期と通年は5月1日、後期は10月1日です。
マルタ大学は3学期制で、通常の授業は第1・第2学期に行われます。各学期末に試験があり、訪問学生は試験が終わるまでマルタに滞在し、課題を提出して試験を受けてから出国する必要があります。早めに帰国する特別対応はできないと明記されているので、帰りの航空券は試験日程を確認してから決めましょう。
英語の要件と授業
マルタ大学の授業は英語で行われます。英語が母語でない学生は、英語力の証明書か、所属大学による「授業についていける英語力がある」という公式の推薦状を出す必要があります。
訪問学生向けの英語科目もあります。英語力が中上級(Upper Intermediate)程度の留学生向けの科目や、アカデミックな読み書き・スピーキングの科目があり、後者はIELTS 6程度の力を前提としていると案内されています。授業で使われる英語の訛りが気になる人はマルタの英語の訛りの記事も参考になります。
英語力に不安がある場合は、マルタ大学が所有する付属語学学校(Malta University Language School)で先に英語を学ぶ方法もあります。詳しくはマルタ大学付属語学学校の記事にまとめています。
費用:申請料・デポジット・授業料
協定がない訪問学生の場合、マルタ大学の公式ページに次の金額が載っています(2025/26年度から適用の学部科目の表)。円換算は1ユーロ=177.82円(欧州中央銀行の参照レート、2026年10月16日)で、100円単位で丸めています。
| 項目 | EU域外の学生 | 円換算 |
|---|---|---|
| 申請料(返金なし) | €95 | 約1万6,900円 |
| 到着前のデポジット(授業料の一部) | €1,080 | 約19万2,000円 |
| 授業料 30ECTS(人文・ビジネス系) | €4,200 | 約74万6,800円 |
| 授業料 30ECTS(理系) | €5,400 | 約96万200円 |
授業料はECTS数に比例して計算されます。交換留学生の授業料の扱いは協定の内容によるため、所属大学の国際交流課で確認してください。このほかに航空券、住まい、生活費、保険がかかります。半年分の生活費の目安は半年留学の費用と現実が参考になります。保険は、ビザが必要なEU域外の学生の場合、シェンゲン圏で有効、医療補償€30,000(約533万円)以上、留学期間全体をカバーし、緊急の医療措置と本国搬送を含むものが求められています。

学期の日程、住まい、交通
2026/27年度の第1学期のオリエンテーションは2026年9月24日(木)で、参加は必須とされています。学期が始まる前に到着し、住まいを決めておく必要があります。
- 住まい:マルタ大学のページでは、Campus Hubの宿泊施設をオンラインで予約できると案内されています。大学の外で探す場合のエリアの違いはマルタの住むエリア比較、滞在先のタイプは寮とホームステイの比較を見てください。
- 交通:大学のページによると、バスは多くの路線で5時30分〜23時に運行し、学生料金は€0.75から。乗り方はマルタのバスの使い方にまとめています。
キャンパスはムシダ(Msida)にあります。キャンパスの近くに住むか、少し離れたエリアからバスで通うかで生活のリズムは変わります。どこに住むと通いやすいか、最初の1週間に何をすればいいかは、スウィーイ(Swieqi)に3年住んでいるエマにDMで聞くこともできます。マルタ留学全体のよさはマルタ留学のメリットでも紹介しています。
90日を超えるなら学生ビザ
1学期でも滞在が90日を超える場合は、ビザなしで入国できる国籍の人も含めて、学生用の長期ビザ(D-Visa)の対象になるとIdentità(マルタの移民当局)が案内しています。到着後の滞在許可の手続きは学生の滞在許可の記事で解説しています。条件は変わることがあるので、必ず公式サイトで最新情報を確認してください。エマはビザや法律の相談には応じていません。
主な出典
- University of Malta「Incoming Exchange and Visiting students」(区分、締切、英語要件、費用、日程、住まい、交通)
- Identità「Student Visa – Courses exceeding 90 days」
- 欧州中央銀行 ユーロ参照レート(2026年10月16日 1ユーロ=177.82円)
最終確認: 2026-10-18
よくある質問
マルタ大学に交換留学するには?
自分の大学がマルタ大学と交換協定を結んでいることが前提です。所属大学の推薦を受けてから書類を提出します。締切は前期・通年が5月1日、後期が10月1日です。
協定校でなくてもマルタ大学で学べる?
学べます。協定がない場合は、ほかの大学に在籍していることを条件に、授業料を払って1学期または1年間、科目単位で履修する訪問学生として申し込めます。申請料は€95です。
マルタ大学の交換留学の費用は?
協定のない訪問学生の場合、EU域外の学生は30ECTSで€4,200(人文・ビジネス系)〜€5,400(理系)、到着前に授業料の一部として€1,080のデポジットが必要です。交換留学生の授業料の扱いは協定によるので、所属大学で確認してください。
マルタ大学の英語要件は?
授業は英語で行われ、英語が母語でない学生は英語力の証明書か、所属大学による公式の推薦状が必要です。アカデミック英語の科目はIELTS 6程度の力を前提としています。
マルタ大学の交換留学で寮はある?
マルタ大学のページでは、Campus Hubの宿泊施設をオンラインで予約できると案内されています。空き状況や料金は予約ページで確認し、大学の外で探す場合はエリアや通学の便も比べてください。
交換留学が決まったら、大学周辺のことをエマに聞いてみる
マルタ大学のあるムシダ周辺のエリアや住む場所、最初の1週間の過ごし方は、到着前に聞いておくと安心です。スウィーイに3年住んでいるエマにDMすれば、たいてい数分で返事が来ます。毎日のマルタの様子はInstagramのストーリーでも見られます。
アイキャッチ写真: DannyRogers800 / Wikimedia Commons · CC BY-SA 4.0



