マルタ留学のメリットを調べると、「物価が安い」「治安がいい」のような言葉ばかりが並んでいて、根拠が分からないまま不安になる人も多いはずです。この記事では、メリットを公的な資料や公式サイトで確認できた範囲だけに絞り、それぞれ「どんな人には当てはまらないか」まで書きました。良いところだけを並べる記事ではないので、デメリット側はマルタ留学のデメリットの記事とあわせて読んでください。
確認できたメリットは5つです。英語が公用語であること、日本のパスポートなら3か月以内の短期滞在にビザが要らないこと、ヨーロッパ各地への便が多いこと、日照時間が長いこと、認可校が複数あって選べることです。ただし、直行便がないこと、夏は暑いこと、長期滞在は手続きが必要なことは、メリットの裏側として残ります。数字を出した箇所はすべて出典と確認日を付けています。
メリットを一覧表で確認
先に全体像です。「当てはまらない人」の列を読んでから、自分の目的に合うかを判断してください。
| メリット | 根拠(出典) | 得をする人 | 当てはまらない人 |
|---|---|---|---|
| 英語が公用語 | マルタ憲法第5条 | 英語を日常で使いたい人 | 特定の発音にこだわる人 |
| 短期はビザ不要 | 外務省、Identità | 4〜12週間の短期留学 | 90日を超えて学びたい人 |
| 欧州への便が多い | マルタ国際空港の公式サイト | 休みに周辺国へ行きたい人 | 日本から直行便で行きたい人 |
| 日照時間が長い | Wikipedia「Climate of Malta」の表 | 冬も明るい気候がよい人 | 夏の暑さが苦手な人 |
| 認可校が複数ある | ELT Council公式サイト | 学校を比べて選びたい人 | 1校に決め打ちしたい人 |
英語が公用語の国で学べる
マルタ憲法の第5条は、マルタ語を国語としたうえで、マルタ語と英語を公用語と定めています。つまり、街の看板や役所の手続き、お店での会話に英語が普通に使われる国です。授業が終わったあとも英語に触れられるのは、日本で英語を勉強するときにはなかなか作れない環境です。
注意点は、「公用語が英語」と「ネイティブの英語」は別の話だということです。教室や街で耳にする英語の癖については、判断を分けてマルタの英語の訛りの記事で整理しています。

短期はビザ不要、長期は手続きの道筋がある
外務省の「安全対策基礎データ」(2024年1月4日更新)には、日本とマルタの間には査証免除取極があり、観光や知人訪問などを目的とした3か月以内の滞在は査証が免除されると書かれています。シェンゲン圏全体としては「あらゆる180日の期間内で最大90日間」が上限です。4週間から12週間の語学留学であれば、ビザの申請なしで始めやすいということです。
90日を超えるコースの場合は話が変わります。マルタ政府の機関Identitàのページには、90日を超えるコースに申し込む人は、90日間ビザが免除される国籍でも長期滞在ビザ(D-Visa)が発給される、と書かれています。さらに、働けるかどうかについては、Identitàは90日を超えるコースの学生について「最初の3か月が過ぎてから週最大20時間まで」と案内し、条件はJobsplusが定め、変更されることもあるとしています。短期の滞在では、働くことを前提にしない計画をおすすめします。細かい流れは90日ルールの記事と学生許可の記事にあります。必ず公式サイトで最新情報を確認してください。
ヨーロッパ旅行の拠点にしやすい
マルタ国際空港の公式サイトの航空会社一覧(2026年10月4日に確認)には、ライアンエアー、ウィズエア、イージージェット、ルフトハンザ、ターキッシュ エアラインズ、カタール航空、エミレーツ航空など29社が載っています。これは窓口の連絡先を並べたページで、時刻表ではありません。実際にどの都市へ飛ぶかは季節で変わるので、予約前にそれぞれの航空会社の公式サイトで確認してください。
ここでの裏側は、日本からの乗り継ぎです。旅行先が決まっていなくても、周辺国へ行きやすい点は魅力ですが、日本からマルタまでの道のりが短くなるわけではありません。行き方はマルタへの乗り継ぎの記事、留学の前後に足を延ばす計画はヨーロッパ周遊の記事で確認できます。

日照時間が長い
Wikipediaの「Climate of Malta」の表(元データはMaltaWeather)によると、月平均の日照時間は7月が376.7時間、12月でも161.2時間で、年間では3,054時間とされています。同じ記事は、ロンドンの12月は37時間と記しています。出典はWikipediaなので、参考値として受け止めてください。
ただし、日照が長いことは、夏の暑さと表裏一体です。夏は日差しが強く、快適に過ごすには工夫がいります。月ごとの体感は月別の天気の記事とベストシーズンの記事が詳しいです。
認可校が複数あり選択肢がある
マルタには英語教育機関を認可するELT Councilがあり、公式サイトで認可校リストを公開しています。同じサイトのトップページには「認可校は現在31校」という記載と、「38校」という記載が両方あり、数字がそろっていません。そのため、この記事では校数は確定せず、数ではなくリストで確認することをおすすめします。また、同じページには、毎年8万5,000人以上の外国人学生がマルタで英語を学ぶという記載もあります(年は書かれていません)。
選択肢が多いことは、迷いやすいことでもあります。見積りの見方はエージェント比較の記事、学校選びの全体像はマルタ留学の完全ガイドが入口です。
費用は他国と比べて判断する
「安い」とだけ書いてある記事は、比較の条件が省かれていることが多いです。この記事では新しい金額は出しません。比べる相手が決まっているなら、フィリピンとの比較、イギリスとの比較、アイルランドとの比較で、学費・滞在費・航空券を同じ条件で見てください。安さの理由はなぜ安いのかの記事にまとめています。
メリットを比べるときは、まず自分の優先順位を3つ書き出すのがおすすめです。たとえば「期間は8週間以内」「英語を話す時間を増やしたい」「休みに1か国行きたい」なら、この記事の表の上から3つが当てはまります。逆に「長期でしっかり働きたい」「静かな環境で集中したい」が上位に来る人は、次の項目をていねいに読んでください。
この「メリット」が当てはまらない人
- 授業中の1対1の時間をたくさん取りたい人。その場合は、フィリピン留学のほうが合うことがあります。
- 90日を超えて学びたい人。ビザの手続きが必要になり、短期のように気軽には始められません。
- 夏の暑さと日差しが苦手な人。日照の長さは、そのまま暑さにつながります。
- とにかく移動時間を短くしたい人。日本からは乗り継ぎが基本です。
当てはまるかどうか迷ったら、マルタ在住3年のエマ(Instagram @jecrs687)に、日常の暮らし方をDMで聞いてみるのも一つの方法です。エマは留学エージェントではなく、手数料もありません。ビザの相談には対応していないので、公式サイトで確認してください。
主な出典
- Constitution of Malta(第5条)
- 外務省 海外安全ホームページ「マルタ 安全対策基礎データ」
- Identità「Student Visa – Courses exceeding 90 days」
- Identità「Student Visa – Employment」
- Malta International Airport「Airlines」
- Wikipedia「Climate of Malta」
- ELT Council
最終確認: 2026-10-04。制度や便は変わるので、必ず公式サイトで最新情報を確認してください。
よくある質問
マルタ留学のメリットは何ですか?
英語が公用語であること、日本のパスポートなら3か月以内の短期滞在はビザが免除されること、ヨーロッパ各地への航空会社が多いこと、日照時間が長いこと、認可校から選べることの5つです。どれも出典で確認できた範囲の話です。
フィリピンとどちらがいいですか?
目的で決まります。1対1の授業の量を重視するならフィリピン、ヨーロッパ滞在や英語環境での生活を重視するならマルタが合う人が多いです。金額は同じ条件で並べた比較記事で確認してください。
メリットとデメリットの両方を知りたいです
この記事のメリットには、それぞれ「当てはまらない人」を併記しています。デメリット側はサイト内のデメリットの記事にまとめています。両方を読んでから、自分の目的と照らし合わせてください。
マルタの英語は訛っていますか?
英語は公用語ですが、ネイティブの英語とは違う癖があると言われます。学習に支障があるかどうかは別の記事で詳しく扱っているので、そちらを参考にしてください。
マルタの治安は大丈夫ですか?
外務省は、一般に治安は良好で凶悪な犯罪は希である一方、スリや窃盗、車上荒らしなどの被害もあると案内しています(2024年1月更新)。ナイトクラブが集まるパーチャビル地区は、夜間の注意が必要とされています。
まだ迷っているなら、予約前にエマにDMしてみませんか
マルタに3年住んでいるエマは、街の雰囲気、学校の周りの様子、着いてからの1週間について、現地の友達のように答えてくれます。DMは普段数分以内に返信があります。エージェントではなく、手数料もありません。ビザの相談には対応していません。
アイキャッチ写真: Searching For Bliss / Wikimedia Commons · CC BY 4.0



