マルタ アイルランド 留学 比較で検索している人の多くは、ヨーロッパで安く英語を学べる国としてマルタとアイルランドの両方を候補に入れています。アイルランドは英語が母国語の国という安心感があり、マルタはリゾート地としての気軽さと価格の印象が強いのではないでしょうか。結論からいうと、費用差は「思っているより小さい」場合と「思っているより大きい」場合の両方があり、比較する項目によって変わります。この記事では2026年9月20日時点で確認できる情報をもとに、費用・滞在費・ビザ・アルバイトの違いを整理します。
学費だけを比べるとマルタの学校(MULS)は4〜7週で週170ユーロと価格が明確に公開されていますが、確認した範囲のアイルランドの語学学校サイトは見積り制・動的表示で、本日の時点で具体的な週あたり学費を確認できませんでした。一方、滞在費で大きな差が出るのは家賃です。Numbeoのユーザー報告データでは、ダブリンの都心1ベッドルームの家賃はスリーマより約39%高くなっています(2026年9月20日取得)。またアイルランドはシェンゲン協定に参加していないため、マルタの90日/180日ルールとは別枠で自国の滞在ルールを適用しています。
結論 — 費用差は項目によって変わる
マルタとアイルランドを比べるとき、多くの人はまず「学費」で比較しようとしますが、実は差が大きく出るのは家賃を含めた滞在費のほうです。学費だけならマルタとアイルランドの差は学校選び次第で縮まることもありますが、ダブリンの家賃はマルタの主要エリアより明確に高い傾向があります。マルタを含めた留学先全体の費用感はマルタ留学の費用まとめ記事、マルタの物価全般はマルタの物価ガイドで扱っています。イギリスとの比較が気になる人はマルタ イギリス 留学 比較の記事も参考になります。
授業料の比較
マルタの学校は価格を分かりやすく公開している傾向があります。例えばMalta University Language School(MULS)の一般英語コースは、4〜7週間の区分で週170ユーロ、これに登録料45ユーロと教材費55ユーロが一度だけ加わります(2026年9月20日時点で同校が公開している価格表より)。
一方、この記事の執筆時点でアイルランド側の複数の語学学校(EEI加盟校を含む)の公式サイトを確認しましたが、価格表が動的に表示される仕組みになっており、直接のページ取得では具体的な週あたり学費を確認できませんでした。つまり「マルタの学校は価格が見えやすく、アイルランドの学校は見積りを取らないと分かりにくい」という情報の非対称性そのものが、比較の出発点になります。アイルランドの学費が気になる場合は、必ず候補校に直接見積りを依頼して、マルタ側の公開価格と同じ条件(週あたり時間数・レベル・時期)で比べてください。
滞在費と家賃 — ダブリンの家賃問題
学費以上に差が出やすいのが家賃です。Numbeoのユーザー報告データ(2026年9月20日取得)によると、都心の1ベッドルームアパートの月額家賃はスリーマで1,564ユーロ、ダブリンで2,180.77ユーロとなっており、ダブリンはスリーマよりおよそ39%高い計算になります。都心以外の1ベッドルームでも同様の傾向で、ダブリンのほうが高くなっています。ダブリンは近年、ヨーロッパの中でも家賃高騰が指摘される都市の一つで、短期留学であればホームステイや学生寮を選ぶ人が多いのもこの家賃事情が背景にあります。

航空券と移動
日本からマルタへもアイルランドへも直行便は就航しておらず、どちらもヨーロッパやアジアの主要都市を経由するルートになります。経由地や航空会社によって所要時間・価格帯は大きく変わるため、この記事では具体的な運賃は示しません。どちらの国を選ぶ場合も、渡航費は学費とは別枠で早めに情報収集しておくことをおすすめします。
ビザと滞在可能期間 — アイルランドはシェンゲン圏外
ここが最も誤解されやすいポイントです。マルタはシェンゲン協定加盟国で、短期滞在は「180日のうち90日以内」というルールが適用されます。一方、アイルランドはEU加盟国ですが、Identitàのシェンゲン協定ページにも明記されているとおり、「アイルランドとイギリスは独自のビザ・出入国・難民政策を維持し、シェンゲン協力には参加していない」国です。つまり、アイルランドに滞在した日数はマルタの90日/180日ルールの計算には合算されず、逆にマルタに滞在した日数もアイルランド側の滞在可能期間には影響しません。これは同じヨーロッパでも「別々に数える」という点で、シェンゲン加盟国同士を旅する場合とは扱いが異なります。
アイルランド公式のirishimmigration.ieによると、「滞在期間に応じて短期ビザまたは長期ビザの申請が必要になる場合があり、90日を超えて滞在する場合は到着後に登録が必要」とされています。マルタ側の90日超のビザ・学生滞在許可の仕組みについてはマルタのビザ種類の記事で詳しく整理しています。制度は変わるため、実際の渡航前には必ずそれぞれの公式サイトで最新情報を確認してください。この記事は法的助言ではありません。

アルバイト可否の違い
マルタでは、90日を超える語学コースに在籍する学生が、就学開始から3ヶ月経過後に週20時間までアルバイトできるとIdentitàの公式ページに明記されています(条件の詳細はマルタ留学中のアルバイトの記事にまとめています)。アイルランドについては、学期中と長期休暇中で就労できる時間の条件が異なるとされていますが、この記事の執筆時点で具体的な上限時間数を公式ページから確認できなかったため、数字は示しません。アイルランドでのアルバイトを重視する場合は、必ずirishimmigration.ieなどの公式情報で自分のビザ区分に適用される最新の条件を確認してください。
日本人比率・クラス構成・訛り
クラス内の国籍構成や日本人の比率は、学校・時期によって大きく変わり、この記事の執筆時点で両国を横断して比較できる公的な統計は確認できませんでした。一般的に、アイルランドは英語が母語の国として長年語学留学先の定番であり、マルタは近年注目度が上がってきた比較的新しい選択肢だと言われますが、これは体感的な傾向であり断定的なデータではありません。訛りについても、アイルランド英語とマルタで話される英語(マルタ語なまりの英語や、教員の出身国によるさまざまな訛り)はどちらも「教科書どおりの発音」ではない点は共通しており、どちらが強い・弱いと一概に言うことは避けます。学校ごとの国籍構成をより詳しく知りたい人はマルタ 語学学校 日本人比率の記事も参考になります。
どちらを選ぶべきか
- とにかく総費用を抑えたい → マルタ。学費が公開されている学校を選びやすく、家賃もダブリンより低い傾向にあります。
- 英語が母語の環境にこだわりたい → アイルランド。マルタでは英語が公用語のひとつですが、母語話者中心の環境という点ではアイルランドに分があります。
- 気候や海辺の生活を重視したい → マルタ。地中海性気候で、海に近い生活がしやすい環境です。
数字だけでは決めきれない部分、たとえば「本当に治安はどうか」「街の雰囲気は合いそうか」といった感覚は、実際にマルタに住んでいる人に聞くのも一つの方法です。マルタで3年暮らすエマ(Instagram @jecrs687)は、学校選びの相談や現地の雰囲気について気軽に答えてくれます。アイルランドとの比較で悩んでいる場合、マルタ側の実際の暮らしについて先に聞いてみると、判断材料が増えるはずです。マルタと他の留学先の比較はマルタとフィリピン留学の比較記事もあわせてご覧ください。
主な出典
- Malta University Language School「General English Course」料金表
- Numbeo「Cost of Living Comparison: Sliema vs Dublin」
- Irish Immigration「Coming to Study in Ireland」
- Identità「Schengen Visa」(シェンゲン加盟国一覧)
- Identità「Student Visa – Employment」
最終確認: 2026-09-20
よくある質問
マルタとアイルランド留学はどちらが安いですか?
学費は学校選び次第で差が縮まる場合もありますが、家賃を含めた滞在費ではダブリンのほうが明確に高い傾向があります(Numbeoデータで都心1ベッドルーム家賃がスリーマよりおよそ39%高い)。総費用ではマルタのほうが抑えやすい傾向にあります。
費用差はどれくらいですか?
学費そのものの差は学校によって幅があり一概に言えませんが、家賃はNumbeoのデータでダブリンの都心1ベッドルームがスリーマよりおよそ39%高くなっています。長期滞在になるほど家賃差の影響は大きくなります。
アイルランドはシェンゲン圏ですか?
いいえ、アイルランドはEU加盟国ですがシェンゲン協力には参加していません。マルタの90日/180日ルールとは別に、アイルランド独自の滞在ルール(90日超で登録が必要など)が適用されます。
どちらがアルバイトしやすいですか?
マルタは90日超の学生が3ヶ月経過後に週20時間までと明確に定められています。アイルランドは学期中と休暇中で条件が異なるとされていますが、具体的な上限時間は必ず公式サイトで確認してください。
日本人はどちらが多いですか?
両国を横断して比較できる公的な統計は確認できていません。学校や時期による差が大きいため、気になる場合は候補校に直接、直近の国籍構成を問い合わせることをおすすめします。
訛りはどちらが強いですか?
アイルランド英語にも独特のアクセントがあり、マルタの英語にもマルタ語なまりや教員の出身国による訛りがあります。どちらが強い・弱いと一概には言えません。
3ヶ月ならどちらが得ですか?
短期であれば家賃差の影響がまだ小さいため、学校の学費とカリキュラムの中身で比較するのが現実的です。ただし3ヶ月はマルタでもアイルランドでも「短期滞在」の枠を超える可能性がある期間のため、ビザ・滞在許可の要件は必ず両国の公式サイトで確認してください。
マルタ側の実際の暮らしを、エマに聞いてみませんか
アイルランドと迷っているなら、まずマルタでの実際の暮らしを知ってから比較するのも一つの方法です。マルタに3年住むエマなら、学校選びや街の雰囲気について気軽に答えてくれます。
写真(トップ): ESC0601 / Wikimedia Commons · CC BY 4.0



