マルタ vs フィリピン留学 比較 2026 ― 費用・授業形式・治安まで徹底解説
マルタ フィリピン 留学 比較で検索している人の多くは、すでにどちらかに気持ちが傾きつつも、費用や治安の実態を数字で確認してから決めたいはずだ。この記事では2026年9月時点のデータをもとに、4週間・12週間の総額、授業形式、日本人比率、治安、ビザ、気候、旅行のしやすさという7つの軸でマルタとフィリピンを比較する。結論を先に言うと、どちらが「正解」ということはなく、目的によって向き不向きがはっきり分かれる。
この記事はマルタを無条件に推す内容にはしていない。データで見て、人によってはフィリピンの方が合理的な選択になるケースも正直に書いている。
要点: 4週間の総額(授業料+宿泊)は、マルタが約1,200〜1,850ユーロ(約22.2万〜34.2万円)、フィリピンが約1,000〜2,500ドル(約16万〜40万円)が目安。マルタはグループ授業とヨーロッパの多国籍環境、フィリピンはマンツーマン中心の集中学習が特徴だ。治安はどちらも比較的安全だが、マルタには外務省の危険情報が出ていない一方、フィリピンは地域によって注意レベルが分かれる。ビザはどちらも90日以内は簡易だが、超える場合はマルタは学生滞在許可、フィリピンは現地入管での延長手続きが必要になる。
4週間・12週間の総額比較
授業料と宿泊費を合わせた総額の目安は次の通り。学校のグレード、宿泊形態(学生寮・ホームステイ・ホテル)、シーズンによって幅が大きい点に注意してほしい。
| 期間 | マルタ(授業料+宿泊) | フィリピン(授業料+宿泊+食事) |
|---|---|---|
| 4週間 | 約1,200〜1,850€(約22.2万〜34.2万円) | 約1,000〜2,500$(約16万〜40万円) |
| 12週間 | 約3,600〜5,400€(約66.6万〜99.9万円) | 約2,800〜5,700$(約44.8万〜91.2万円) |
円換算は1ユーロ=185円、1ドル=160円(いずれも2026年9月時点)で計算した。フィリピンは寮費・食費込みのオールインクルーシブ型プランが主流のため下限が抑えやすく、マルタは家賃相場自体が高めなため下限がやや高くなりやすい。ただし上限側は学校のグレードやマンツーマン比率で大きく変わるため、単純な「安い/高い」で判断せず、必ず候補校の見積もりを個別に取ることをすすめる。
出典:IH Malta価格表、IELS Malta価格表、Language International(フィリピン英語コース)のデータを参照。
授業形式:グループ vs マンツーマン
マルタの語学学校は、1クラス最大12〜15人程度のグループレッスンが基本で、週20レッスン前後のプログラムが標準的だ。ヨーロッパ各国、南米、アジアなど多国籍のクラスメイトと一緒に学ぶスタイルで、日常会話を通じた実践力を養いやすい。マンツーマンレッスンも追加オプションとして用意されているが、料金は割高になる。
一方フィリピンの語学学校は、韓国資本の学校を中心にマンツーマンレッスンを主軸にしたカリキュラムが伝統的に強い。1日あたりのマンツーマン時間数が多く、1日6〜8時間の授業を寮生活とセットで詰め込む「スパルタ式」のプログラムも珍しくない。短期間で集中的にアウトプット量を増やしたい人には、フィリピンのマンツーマン中心モデルが向いている。マルタのグループ授業を提供する学校の比較はマルタ語学学校 おすすめ・比較で詳しく紹介している。

日本人比率
マルタの語学学校は伝統的にイタリア、ドイツ、フランス、ブラジルなどヨーロッパ・南米からの生徒が中心で、日本人比率は学校・時期によって差はあるものの、全体としては少数派になりやすい。英語以外の言語に囲まれて生活したい人には好条件だが、日本人の友達を作りたい人にはやや不利になる可能性がある。フィリピンは学校によって差が非常に大きく、韓国人経営の学校では韓国人比率が高い一方、日本人向けにマーケティングしている学校(特にセブ島の一部)では日本人比率が高くなる傾向がある。どちらの国でも、学校選びの段階で在籍者の国籍比率を個別に問い合わせるのが確実だ。学校別の日本人比率はマルタ 語学学校 日本人比率まとめで整理している。
治安
外務省海外安全ホームページによると、マルタには現在危険情報が出ておらず、凶悪犯罪はまれで、全体的に治安は良好とされている。ただしパチェヴィル(Paceville)地区はナイトクラブが集中する繁華街で、夜間の傷害事件や違法薬物の流通情報があり注意が必要とされている。フィリピンはマニラ首都圏、セブ島、ボラカイ島、ダバオ市など主要な留学・観光エリアはレベル1(十分注意)に指定されているが、ミンダナオ島西部・南西部の一部州はレベル3(渡航中止勧告)、パラワン州南部などはレベル2に指定されている(いずれも2026年9月時点)。留学先として選ばれるエリアの多くはレベル1圏内だが、危険情報のレベルは随時見直されるため、渡航前に外務省海外安全ホームページで最新の指定を確認する習慣は両国共通で持っておきたい。マルタ国内での具体的な注意点はマルタの治安ガイドにまとめている。
ビザ
マルタはシェンゲン加盟国で、日本国籍者は90日間ビザなしで滞在できる。90日を超える留学の場合はIdentità(マルタの移民・身分証当局)が発給する学生滞在許可の取得が必要で、詳しい仕組みはシェンゲン90日ルールと学生滞在許可を解説した記事にまとめている。また2026年1月からは日本とマルタの間でワーキングホリデー制度も始まっており、マルタ・ワーホリの記事で条件を解説している。フィリピンは日本国籍者が観光目的で30日間ビザなしで滞在でき、現地の入国管理局(Bureau of Immigration)で追加の延長手続きが可能とされている。延長の条件や費用は変更されることがあるため、渡航前に必ず現地の公式情報を確認してほしい。
気候
マルタは地中海性気候で、夏(6〜9月)は日中30℃を超える日が多く乾燥している一方、冬(12〜2月)は12〜16℃程度で雨が多くなる。湿度はフィリピンほど高くなく、体感的には過ごしやすいと感じる日本人が多い。フィリピンは年間を通じて高温多湿の熱帯気候で、6月から11月にかけては台風シーズンにあたり、大雨や強風で予定が崩れることもある。乾季(12〜5月)は観光にも学習にも適しているが、真夏並みの暑さが続く点は留意しておきたい。

旅行のしやすさ
マルタに滞在する最大の魅力の一つが、ヨーロッパへのアクセスの良さだ。イタリアのシチリア島までフェリーで約1〜2時間、ローマやパリ、バルセロナなど主要都市へも格安航空会社で1〜3時間程度と、週末旅行の選択肢が非常に豊富になる。フィリピンは東南アジアのハブとしての立地を活かし、セブ、ボラカイ、パラワンなど国内の離島巡りが充実しているほか、タイやベトナムなど近隣諸国へも短時間でアクセスできる。「ヨーロッパを拠点に旅したいか」「東南アジアの島々を拠点に旅したいか」で好みが分かれるところだ。
誰にどちらが向いているか
データを踏まえると、次のように整理できる。ヨーロッパ各国の友達を作りながら英語を学びたい人、地中海の落ち着いた環境と治安の良さを重視する人、将来的にEU圏での就労や長期滞在も視野に入れている人には、マルタが合理的な選択になりやすい。一方、短期間で集中的にマンツーマンレッスンを受けて会話力を底上げしたい人、なるべく総額を抑えたい人、東南アジアを拠点にアジア圏を旅したい人には、フィリピンの方が合っているケースが多い。どちらが優れているという話ではなく、優先したい条件次第で答えが変わるというのが、データを見た上での現実的な結論だ。
実際の暮らしの雰囲気を知りたい場合、シュウィーイに3年ほど暮らすエマ(Emma、Instagram @jecrs687)にInstagramのDMで質問してみるのも一つの方法だ。ブラジル生まれ・イタリア育ちで英語ゼロの状態からマルタに来て、今はIT関係の仕事をしながら流暢に英語を話しているので、留学後にヨーロッパで暮らす生活のリアルな感覚が伝わってくるはずだ。渡航後の1ヶ月の生活費の目安はマルタの生活費まとめ、留学全体の流れはマルタ留学 完全ガイドも参考にしてほしい。
出典・注意点
本記事は2026年9月時点で確認できた次の情報をもとにしている。費用はIH Malta・IELS Maltaの公式価格表とLanguage Internationalの掲載データ、治安は外務省海外安全ホームページ、マルタの在留制度はIdentità。価格・ビザ制度・危険情報は変更されることが多いため、実際に申し込む前には必ず各公式情報を確認してほしい。
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よくある質問
マルタとフィリピン、どちらが費用は安い?
4週間の総額(授業料+宿泊)で見ると、フィリピンは寮・食事込みのプランが充実しているため下限は安く出やすい一方、上限は学校のグレードで大きく変わる。マルタは家賃相場が高めで下限がやや高くなりやすい。どちらも学校とプラン次第で総額は大きく変動する。
マンツーマンで集中的に学びたいならどちらが向いている?
フィリピンは1対1レッスンを中心にしたカリキュラムが伝統的に強く、短期集中で会話量を増やしたい人に向いている。マルタはグループ授業が主流で、ヨーロッパ各国からの生徒と交流しながら学びたい人に向いている。
治安が気になる場合はどちらを選ぶべき?
外務省海外安全ホームページによれば、マルタには危険情報が出ておらず全体的に治安は良好。フィリピンは主要な留学エリア(マニラ、セブ、ボラカイ等)はレベル1(十分注意)だが、地域によってはレベル2・3の地域もあり、事前の確認がより重要になる。
写真(トップ): Kritzolina / Wikimedia Commons · CC BY-SA 4.0



