カフェのコーヒーが1杯500円前後、スーパーの1週間分の買い物かごが1万円前後――これがマルタの物価の実感値だ。マルタ 物価を調べている人の多くは、留学や移住を検討するうえで生活費がどれくらいかかるかを知りたいはずなので、この記事では2026年9月時点のデータをもとに、項目別の価格を円換算で具体的に示す。
結論から言うと、マルタの物価は西ヨーロッパの中では中位からやや低め、東京と比べると家賃はやや割安、外食や輸入品はやや割高という傾向がある。ただし観光エリア(スリーマ、セント・ジュリアンズ)と地元寄りのエリア(グジラ、シュウィーイの内陸側など)では体感がかなり違う点も押さえておきたい。また、生活費を最優先で抑えたい人にとっては、マルタが必ずしも最適な選択肢ではないことも正直に書いておく。
要点: 2026年9月時点、1ユーロ≒185円で計算すると、マルタの家賃(中心部ワンルーム)は月950〜1,200ユーロ(約17.6万〜22.2万円)、カフェのコーヒーは2.5〜3ユーロ(約460〜555円)、バス片道は2.00〜2.50ユーロ(約370〜463円)。東京と比べて家賃はやや安く、外食・輸入食品はやや高いというのが実感に近い。物価と為替は変動するため、必ず最新データで確認すること。
為替レートの前提(2026年9月時点)
本記事の円換算はすべて1ユーロ=185円で計算している(2026年9月1日時点のレートを参考)。為替レートは日々変動するため、実際の予算計画を立てる際は必ず最新のレートを確認してほしい。円安・円高が数円動くだけでも、家賃のような大きな支出では月数千円単位の差になる。予算には為替の振れ幅として1〜2割の余裕を見ておくと安心だ。

項目別物価一覧表
| 項目 | 価格(EUR) | 円換算(参考・1€=185円) |
|---|---|---|
| カフェのコーヒー1杯 | 2.5〜3.0€ | 約460〜555円 |
| 安めのレストランでの食事1人分 | 約15€ | 約2,775円 |
| スーパー(Lidl等)の1週間分の買い物かご(1人暮らし目安) | 約50〜70€ | 約9,250〜12,950円 |
| バス片道(冬季/夏季) | 2.00€/2.50€ | 約370円/約463円 |
| ワンルーム家賃(中心部・月額) | 950〜1,200€ | 約175,750〜222,000円 |
| 生ビール1パイント(パブ) | 約4€(2〜6€) | 約740円(370〜1,110円) |
出典:Numbeo「Cost of Living in Malta」(2026年8月更新)、Wise「Cost of Living in Malta 2026」、MaltaExpat「Cost of Living in Malta」を参照し、複数の情報源で近い数値が確認できた範囲を採用している。
家賃の内訳:エリアで大きく変わる
マルタの家賃は住むエリアで大きく変わる。スリーマやセント・ジュリアンズ、グジラといった海沿いの人気エリアでは、ワンルーム(スタジオ)で月950〜1,200ユーロ(約17.6万〜22.2万円)が目安になる。3ベッドルームの家族向け物件を中心部で借りる場合は1,600〜2,200ユーロ(約29.6万〜40.7万円)ほどが相場だ。一方、内陸側のシュウィーイ(Swieqi)やムシダ(Msida)まで範囲を広げると、同じ間取りでも2〜3割安く抑えられることが多い。留学エージェント経由の学生寮やホームステイは家賃相場と別枠で、月600〜900ユーロ程度で提供されるのが一般的だ。短期滞在ならアパートとホテルのどちらが得かはマルタ エアビー|アパートとホテルどっちがいい、エリアごとの位置関係は語学学校のエリア別マップが参考になる。
契約時は、家賃に光熱費が含まれるか、デポジット(敷金)が何ヶ月分か、契約期間の縛りがあるかを必ず確認したい。同じ家賃表示でも条件次第で実質負担が変わるため、表面上の金額だけで比べないことが大切だ。
食費:スーパーと外食の使い分け
食費は「自炊中心か外食中心か」で総額が2倍以上変わる。Lidl、Pavi、PAMAといった庶民的なスーパーで1人暮らし1週間分の食材(パン、卵、野菜、鶏肉、乳製品など)を揃えると50〜70ユーロ(約9,250〜12,950円)が目安になる。一方、安めのレストランでランチやディナーを1人分頼むと約15ユーロ(約2,775円)、中級レストランでディナーを2人分楽しむと合計70ユーロ(約12,950円)前後になる。マルタ名物のパスティッツィ(具入りパイ)は1個1〜1.5ユーロ(約185〜278円)と安く、小腹満たしの定番だ。首都の外食事情はバレッタ レストラン おすすめ2026で安い店も含めて紹介している。
注意したいのは日本食材だ。醤油や味噌、日本米などの輸入品は島国の物流コストが乗るため割高になりやすい。現地のパスタやオリーブオイル、野菜を中心に献立を組むと、食費を目安の範囲に収めやすくなる。
交通費:バスが基本
マルタの公共交通機関はバスが基本で、Tallinja Cardという交通系ICカードを使うと片道2.00ユーロ(冬季)〜2.50ユーロ(夏季)で、2時間以内なら乗り継ぎも可能だ。観光客向けにはTallinja Explore Cardという7日間乗り放題パス(21ユーロ)もあるが、長期滞在者は月極定期や学生割引を使うほうが割安になる。マルタは島全体が小さいため、車を持たずバスと徒歩だけで生活する留学生・駐在員も多い。バスとタクシー、レンタカーのコスト比較はマルタ レンタカー完全ガイド2026、ゴゾ島やコミノ島への移動費はマルタのフェリー完全ガイド2026にまとめている。

お酒・娯楽費
パブでの生ビール1パイントは平均4ユーロ前後(2〜6ユーロの幅)で、日本の居酒屋のビール価格とそう変わらない印象だ。スーパーで缶ビールやワインを買えばさらに割安になる。映画館のチケットは1回10ユーロ前後、ジムの月会費は30〜45ユーロが相場となる。ビーチや旧市街の散策など、お金をかけずに楽しめる過ごし方が多いのもマルタの特徴で、マルタ 週末の過ごし方20選には無料・低予算で楽しめるものも多く含まれる。語学学校のアクティビティを使えば、個人手配より安く観光できる場合もある(語学学校のアクティビティ比較)。
光熱費・通信費の注意点
見落としがちなのが光熱費だ。マルタの夏は暑く湿度も高いため、エアコンを使う時期は電気代が上がりやすい。逆に冬は石造りの建物が冷えやすく、暖房器具を使うと想定より電気代がかかることがある。物件によっては光熱費込みの家賃設定もあれば、検針に基づいて別途請求される契約もあるため、内見時に「過去の請求額の目安」を聞いておくと予算のブレを減らせる。
スマートフォンはプリペイドSIMが一般的で、日本の大手キャリアの料金と比べて大きく高くなることはないが、プランや容量によって差があるので、現地到着後に複数社を比べてから契約するとよい。
1ヶ月の予算シミュレーション
上記の項目別データをもとに、中心部のワンルームで1人暮らしをする場合の月額をざっくり組み立てると次のようになる。
| 項目 | 月額目安(EUR) | 算出の根拠 |
|---|---|---|
| 家賃(ワンルーム・中心部) | 950〜1,200€ | 本記事の家賃相場 |
| 食費(自炊) | 200〜280€ | 1週間50〜70€×4週 |
| 外食(週2回) | 約120€ | 1回15€×8回 |
| 交通費(バス) | 80〜100€ | 片道2.00〜2.50€×約40回 |
| 娯楽・ジム | 30〜45€ | ジム月会費の相場 |
| 合計(光熱費・通信費・雑費を除く) | 約1,380〜1,745€ | 約25.5万〜32.3万円 |
実際にはここに光熱費や通信費、日用品が加わる。学生寮やルームシェアを選べば家賃部分が大きく下がるため、留学生なら総額をかなり抑えられる。長期滞在で就労を考えている人は、手取り額の計算にマルタ 税金の基礎もあわせて確認しておきたい。
東京との体感比較
東京と比べると、マルタの家賃は同程度の都心アクセスでも体感2〜3割安く感じる人が多い一方、輸入食品や外食は「島国特有のコスト」が乗って割高になりやすい。実際にシュウィーイで3年ほど暮らしているエマ(Emma、Instagram @jecrs687)も、日々の買い物や外食の様子をよく発信しているので、数字だけでは見えない生活のコスト感をつかみたい人はフォローしてみるといい。
フィリピン・アイルランドとの比較:マルタが合わない人もいる
マルタは「ヨーロッパの中では比較的抑えやすい」留学先だが、生活費そのものを最優先にするなら、物価水準の低いフィリピンのほうが合う人も多い。マンツーマン授業中心で短期間に集中して学びたい人にとっても、フィリピンは有力な選択肢だ。一方、アイルランドは首都ダブリンを中心に家賃が高い傾向があるものの、就労しながら長期滞在したい人には制度面で魅力がある。ヨーロッパ内での費用比較はヨーロッパ 語学留学 安い国は?マルタ・アイルランド・英国で詳しく整理しているので、物価だけでなく目的や滞在期間と照らし合わせて判断してほしい。
データの出典と注意点
本記事の価格情報は、Numbeo「Cost of Living in Malta」(2026年8月更新)、Wise「Cost of Living in Malta 2026」、MaltaExpat「Cost of Living in Malta」を中心に、複数の情報源で近い数値が確認できた範囲を採用している。物価は季節・為替レート・個人の生活スタイルによって大きく変動するため、渡航前には必ず最新の情報を確認してほしい(2026年9月時点のデータであり、相場や制度は変わるため必ず公式・最新情報を確認すること)。
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よくある質問
マルタの1ヶ月の生活費はどれくらい?
家賃を含めて1人暮らしなら月1,400〜1,800ユーロ(約25.9万〜33.3万円)が一つの目安。ルームシェアや学生寮を使えばさらに抑えられる。
マルタは東京より物価が安い?
家賃は東京の同条件の物件と比べて安く感じることが多いが、輸入食品や外食は割高になりやすく、項目によって高安が分かれる。
物価情報はどこで最新版を確認できる?
NumbeoのCost of Living in Maltaページが定期的に更新されており、実際の相場感をつかむのに役立つ。渡航前には必ず最新データを確認したい。
留学生が生活費を抑えるコツは?
家賃が支出の大半を占めるため、学生寮やルームシェア、内陸寄りのエリアを選ぶのが最も効果的。食費はLidlなどのスーパーで自炊中心にし、日本食材など輸入品を控えると目安の範囲に収めやすい。
生活費だけで比べるとマルタとフィリピンはどちらが安い?
生活費の水準だけで見ればフィリピンのほうが抑えやすい。ヨーロッパでの生活体験や多国籍な環境を重視するならマルタ、費用と授業量を優先するならフィリピンというように、目的に合わせて選ぶのがよい。
光熱費は家賃に含まれている?
物件によって異なる。光熱費込みの家賃設定もあれば、別途請求される契約もあるため、契約前に含まれる範囲と過去の請求額の目安を確認しておきたい。
写真(トップ): Kritzolina / Wikimedia Commons · CC BY-SA 4.0



