マルタ 移住 費用を調べると、ブログごとに金額がばらばらで混乱しませんか。原因の多くは、生活費、エージェント料金、政府の手数料が一緒に語られていることです。この記事では、そのうち「政府に払う公式手数料」だけに絞り、マルタの身分証・在留管理当局Identità(アイデンティタ)の公式ページに2026年10月18日時点で書かれている金額を、在留資格ごとに一つの表にまとめました。円換算は1ユーロ=177.82円(ECB参照レート、2026年10月16日)で100円単位に丸めています。家賃や毎月の生活費はここでは扱いません。
Identitàの公式ページでは、学生の滞在許可が€50(約8,900円)、就労のシングルパーミットが初回€600(約10万6,700円)・更新は年€150(約2万6,700円)、自営業の滞在許可が初回€100・更新は年€100、5年以上住んだ人の長期居住が€500(約8万8,900円)です。入国前の学生用Dビザは12歳以上で€100、日本人のワーキングホリデービザは無料(申請センターのサービス料は別)。手数料とは別に、就労では補償€100,000以上の医療保険なども必要です。
マルタ 移住 費用:在留資格別の公式手数料一覧
下の表は、Identitàの各ページに書かれている「Applicable fee(手数料)」をそのまま並べたものです。手数料が安いからといって、条件がやさしいわけではありません。どの在留資格が自分に当てはまるかは、先にマルタ移住の条件と日本人が使える在留資格の記事で確認してください。
| 在留資格・手続き | 公式手数料 | 円換算 |
|---|---|---|
| 学生用Dビザ(National Long Stay Visa、90日超のコース、12歳以上・標準) | €100 | 約1万7,800円 |
| ワーキングホリデービザ(日本国籍・18〜30歳) | 無料(申請センターのサービス料は別) | — |
| 学業・研究・研修の滞在許可(Study, Research, Trainees) | €50 | 約8,900円 |
| シングルパーミット(Single Permit、就労)初回 | €600 | 約10万6,700円 |
| シングルパーミット更新 | 年€150 | 約2万6,700円 |
| 自営業の滞在許可 初回 | €100 | 約1万7,800円 |
| 自営業の滞在許可 更新(最長3年) | 年€100 | 約1万7,800円 |
| 長期居住(Long-Term Residence、5年以上の継続的な合法居住のあと) | €500 | 約8万8,900円 |
| 経済的自立に基づく滞在許可(Economic Self-Sufficient、投資・税制プログラムの受益者向け、新規・更新) | €100 | 約1万7,800円 |
支払う直前には、必ずIdentitàの最新ページを開き直してください。手数料は予告なく変わることがあります。

入国前のビザ(Dビザ・ワーホリ)
90日を超えて滞在する場合、多くの人はまず入国前に長期の国内ビザ(Dビザ)を取ります。学生の場合、Identitàの必要書類リストに手数料が載っていて、12歳以上は3週間以内の予約が€100、翌日の予約を使うエクステンデッドが€150です。Identitàの長期ビザ(Dビザ)のページには、ビザ申請センター(VAC)の手数料は上記に含まれず、現在は€150相当を超えないこと、そして一度払った手数料は取り下げや不許可でも返金されないことが書かれています。東京にはVFSの申請センターがあり、Identitàの申請センター一覧に掲載されています。
日本国籍で18〜30歳なら、ワーキングホリデーも選択肢です(申請書類と手順はマルタ ワーホリ 申請方法と必要書類の記事で解説しています)。Identitàのワーホリのページによると、ビザ自体は無料で発給され、申請を受け付ける外部委託先のサービス料だけがかかります。在留資格の種類の全体像はマルタのビザ種類の記事にまとめています。
学生の滞在許可
Identitàの学業・研究・研修のページでは、滞在許可の手数料は€50です。ビザ免除国籍の人は、EU域内に入った日から3ヶ月以内に滞在許可を申請する必要があり、申請はマルタ国内で本人が行うと書かれています。つまり語学留学で長く滞在する人は、Dビザの€100と滞在許可の€50の両方を見込んでおくと安心です。
就労のシングルパーミット
現地の会社に雇われて働く場合は、就労と居住をまとめて認めるシングルパーミットが基本です。Identitàの申請ページでは初回€600、更新は年€150。処理期間は法律上4ヶ月ですが、書類がすべて揃ってからの平均は2ヶ月に近いとされています。更新は有効期限の90日前から始めるよう案内されています。手続きの流れはマルタ就労ビザ(シングルパーミット)の記事で詳しく解説しています。

自営業とデジタルノマド
自営業の滞在許可は、Identitàのページで初回€100、更新は許可期間中(最長3年)年€100です。申請の前に、Jobsplusで雇用ライセンスの申請を済ませておく必要があるとされています。なお、登録会社で働く人は役員や株主であっても従業員扱いになり、シングルパーミットの対象と説明されています。
リモートワーカー向けのノマド滞在許可は、運営するResidency Maltaの該当ページを2026年10月18日に確認できなかったため、この記事では手数料を載せていません。収入条件や申請の流れはマルタ ノマドビザ完全ガイドを参考に、申請前に公式サイトで最新の金額を確認してください。
長期居住と永住プログラム
5年以上継続して合法的に住んだ人が申請できる長期居住の手数料は€500で、認められると5年有効の滞在許可が発行されます。一方、投資を条件とする永住プログラム(MPRP)は金額が大きく条件も多いため、この記事では数字を繰り返しません。Identitàの「経済的自立」のページでは、こうしたプログラムの受益者が申請する滞在許可の手数料を€100としています。プログラム本体の条件と費用はマルタ永住権の条件と費用の記事とマルタ投資家ビザ(MPRP)の記事を確認してください。
手数料以外にかかるもの
- 医療保険:シングルパーミットの必要書類では、マルタと必要に応じて他の欧州諸国での通院・入院をカバーし、補償€100,000(約1,778万円)以上の保険が求められます。保険料は商品ごとに違うため載せていません
- 健康診断:一部の非EU国籍の人は健康診断の証明書が必要になる場合があると案内されています
- 申請センターのサービス料:Dビザでは€150相当以内とされ、ビザ手数料とは別にかかります
- 翻訳:英語以外の書類はIdentitàの認定翻訳者リストからの翻訳が求められる手続きがあります。料金は翻訳者ごとに違います
- 住まいと最初の1ヶ月:家賃や敷金は地域と契約で大きく変わるため、ここでは数字を作っていません
家探しの流れはマルタの部屋探しと家賃相場の記事、移住そのものの現実はマルタ移住・就職ガイドが参考になります。手数料の表には出てこない「最初の1ヶ月で実際に何にお金がかかるか」は、住んでいる人に聞くのがいちばん早いもの。スウィーイ(Swieqi)に3年住んでいるエマは、Instagramのストーリーでマルタの日常を毎日発信しているので、暮らしの雰囲気をつかみたい人はフォローしてみてください。エマはビザや手続きの相談には乗りません。
本記事は2026年10月18日時点の公式情報をまとめた一般的な案内で、法的助言ではありません。制度と手数料は変わるため、必ずIdentitàなど公式サイトで最新情報を確認してください。
主な出典
- Identità「Study, Research, Trainees, Volunteers & Interns」
- Identità「Single Permit Application」
- Identità「Renewal of Single Permit」
- Identità「Application Processing Period」
- Identità「Single Permit – Documents Required」
- Identità「Employment – Self-Employment」
- Identità「Long-Term Residence」
- Identità「Economic Self-Sufficient」
- Identità「National Visa – Long Stay Visa」
- Identità「Documentation Required for Student National Visa」
- Identità「Working Holiday Visa – Japan」
- 欧州中央銀行(ECB)ユーロ参照レート
最終確認: 2026-10-18
よくある質問
マルタ移住の費用はいくらかかりますか?
政府に払う公式手数料は在留資格で変わり、Identitàのページでは学生の滞在許可€50、就労のシングルパーミット初回€600、長期居住€500などです。これとは別に保険、翻訳、住まいの費用がかかります。
ビザの手数料はいくらですか?
90日を超える学生用Dビザは12歳以上で標準€100、翌日予約のエクステンデッドは€150です。申請センターの手数料は別で、Dビザのページでは€150相当以内とされ、払った手数料は返金されません。
永住権の費用はいくらですか?
5年以上住んだ人が申請する長期居住の手数料は€500です。投資を条件とする永住プログラムは金額と条件が大きく異なるため、公式サイトと永住権の専門記事で確認してください。
ワーホリは無料ですか?
Identitàのページによると、日本人向けのワーキングホリデービザは無料で発給されます。ただし申請を受け付ける外部委託先のサービス料はかかります。
就労許可の更新費用は?
シングルパーミットの更新は年€150で、有効期限の90日前から手続きを始めるよう案内されています。自営業の滞在許可の更新は年€100です。
手続き以外の「最初の1ヶ月」の実感はエマに
手数料は公式ページで確認できますが、最初の1ヶ月の暮らしの感覚は住んでいる人に聞くのが近道です。マルタに3年住むエマに、エリア選びや最初の週にやることをInstagramでDMしてみてください。費用はかからず、ビザや法律の相談はしていません。
アイキャッチ写真: Martin Furtschegger / Wikimedia Commons · CC BY 3.0



