比較・長期滞在

マルタ留学中のアルバイト2026|週20時間

· マルタJP編集部

「マルタ 学生ビザ アルバイト」で検索している人の多くは、留学中の生活費を少しでも自分で稼ぎたい、あるいは実践で英語を使う機会が欲しいと考えています。結論から言うと、条件を満たせば語学学校の学生でもマルタでアルバイトをすることは可能です。ただし「いつから」「週何時間まで」を勘違いしたまま働き始めると、許可のない就労になってしまうリスクがあります。この記事ではマルタの移民当局Identitàが公開している公式条文をそのまま読み解きながら、2026年9月20日時点で確認できる条件と手続きを整理します。

クイックアンサー

90日を超える語学コースに在籍する学生は、マルタでの就学開始から最初の3ヶ月間は就労できず、4ヶ月目以降に週20時間まで働くことがIdentitàの公式ページで認められています。就労にはJobsplusが定める業種の条件が関わり、MQRIC認定の高等教育課程(大学・専門学校の学位課程など)の学生は1年目から週20時間まで就労できるという別の規定が適用されます。短期のビザ免除滞在(90日以内)では原則アルバイトできませんが、90日を超えるコースの学生には本記事で説明する別ルールが適用されます。

結論 — 条件付きで可能

マルタの学生ビザでのアルバイトは、一律に「可能」でも「不可能」でもなく、在籍するコースの種類によって扱いが変わります。90日を超える語学コースの学生は、滞在開始から3ヶ月が経過したあと、週20時間まで働けます。MQRICに認定された高等教育課程(大学・カレッジの学位・ディプロマ課程)の学生は、これとは別の規定で1年目から週20時間まで就労できます。一方、90日以内の短期コースについては、Identitàの公式ページ上に就労を認める規定そのものが見当たりません。当サイトのマルタ留学 デメリットの記事で触れている「アルバイト不可」は、90日以内のビザ免除滞在を前提にした話です。90日を超えるコースの学生には、この記事で説明する別ルールが適用されます。マルタと他の留学先をアルバイト事情まで含めて比較したい場合は、マルタとフィリピン留学を費用・環境で比較した記事もあわせて参考にしてください。

区分 就労開始時期 上限時間 必要な許可
語学学校(90日超・D-Visa学生) マルタでの就学開始から3ヶ月経過後 週20時間 Jobsplusが定める業種条件に基づく就労許可
高等教育課程(MQRIC認定の学位・ディプロマ) 1年目から 週20時間 居住許可発給時にS.L.217.22の言及付きで就労許可を申請
90日以内の短期コース 該当規定なし 該当規定なし Identità公式ページに就労を認める記載自体が見当たらない

公式条文をそのまま読む

Identitàの「Student Visa – Employment」ページには次のように書かれています。「Subsidiary Legislation 217.22の対象とならず、90日を超えるコースに在籍する学生はマルタで就労できる。就労の可否はJobsplusが課す条件(どの業種で学生の就労が認められるかを含む)に従う。学生はマルタでの就学開始から最初の3ヶ月間を経過したあとに限り、週20時間を上限として働くことが認められる」という趣旨です。ページはさらに「これらの規定はJobsplus所管省庁の裁量により随時変更される」と明記しており、条件は固定的なものではありません。「バイトOK」と単純化せず、条文の言葉どおりに理解しておくことが大切です。

学生アルバイトの求人先の一つになりうるマルタのレストラン
写真: Peperoncino Malta / Wikimedia Commons · CC BY-SA 2.0

「3ヶ月後」の起算点

条文は「first three (3) months of study in Malta」、つまり「マルタでの就学が始まってから最初の3ヶ月」という言い方をしています。文言をそのまま読む限り、起算点はビザが承認された日や日本を出発した日ではなく、マルタでコースが実際に始まった時点と理解するのが自然です。ただし、Identitàのページ自体に「就学開始日」の定義(入学初日か、登録手続き完了日かなど)までは明記されていません。開始日の解釈で迷う場合は、通っている学校の学生課、またはIdentitàに直接確認することをおすすめします。90日以内の短期コースで来る場合の費用感はマルタ留学1ヶ月の費用をまとめた記事で扱っています。

手続き — Jobsplusと就労許可

条文には「Access to employment may be granted subject to conditions imposed by Jobsplus, including those sectors where these students would be allowed to work」とあり、就労が認められる業種はJobsplusの条件によって決まる仕組みだとわかります。つまり、学生本人が自由にどの仕事にも就けるわけではなく、Jobsplusが許可する業種の範囲内で働くことになります。具体的な申請様式や必要書類、雇用主側がどこまで手続きを担うかは、Identitàのこのページ上には明記されていません。求人に応募する段階になったら、学校の学生課とJobsplusの双方に、その求人がJobsplusの許可条件に合致するかを確認するのが確実です。

スリーマの店舗が並ぶ通りトリク・イル・クビラ
写真: Frank Vincentz / Wikimedia Commons · CC BY-SA 3.0

高等教育課程の場合は1年目から可

語学学校の一般英語コースとは別に、Identitàは「MQRICに認定された高等教育資格につながるフルタイムの課程」に在籍する学生については、就学1年目から週20時間まで働けるとしています。この場合、居住許可(residence permit)が発給される際にS.L. 217.22への言及が含まれ、それをもとに就労許可を申請する流れになります。また「就労先が学生本人の専攻分野に関連している場合、申請はより好意的に扱われる」ともされています。ここで注意したいのは、多くの語学学校の一般英語コースはこの「高等教育資格」には該当しないという点です。この規定が主に当てはまるのは、マルタ大学やMCASTなど、MQRICが認定する学位・ディプロマ課程に在籍する学生です。自分のコースがどちらの区分に当たるかは、必ず在籍先の学校に確認してください。

カフェや土産物店が並ぶセント・ジュリアンズ・ベイの通り
写真: Kommodore_ss / Wikimedia Commons · CC BY-SA 3.0

実際にどんな仕事があるか

Identitàのページには具体的な職種の一覧までは書かれていませんが、Jobsplusの許可対象になりやすい業種として一般的に挙がるのは、観光業が盛んなマルタらしく飲食(レストランやカフェのホール・キッチン補助)、小売(土産物店やスーパーのレジ・品出し)、語学力を生かせるカスタマーサポート系の仕事などです。ここで挙げているのはあくまで一般的な業種の傾向であり、特定の求人や採用実績のデータに基づくものではありません。実際にどの求人がJobsplusの許可対象になるかは、応募のたびに確認が必要です。

「実際に働いている人の感覚を聞きたい」という段階になったら、スウィーイに3年住んでいるエマ(Instagram @jecrs687)にDMしてみるのも一つの方法です。エマはIT関連の仕事をしながらマルタで生活していて、普段からマルタの日常をストーリーズで発信しており、DMには数分以内に返信することが多いといいます。エマ自身はビザや就労許可の手続きについてのアドバイスはできませんが、現地の生活のリズムや治安、街の雰囲気について気軽に聞けます。

時給と手取りの目安

マルタの法定最低賃金は月994ユーロで、これは2026年7月1日時点の基準としてEurostatが公表しているEU統計上の数値です。マルタの最低賃金は月額で定められており、条文や公式統計のページ上でこれをそのまま時給に換算した数字は確認できませんでした。そのため、この記事では「時給いくら」という具体的な金額は示さず、月額の法定最低賃金という事実のみをお伝えします。アルバイト代の受け取り方や、日本円への両替・カードでの管理についてはマルタの両替とATMの記事にまとめています。マルタ全体の最低賃金制度や手取りの考え方をさらに詳しく知りたい場合は、別記事でより詳しく扱う予定です。

やってはいけないこと

許可なく就労した場合、学生ビザや滞在許可(D-Visa・居住許可)の取り消し、最悪の場合は退去処分の対象になり得るとされています。雇用主側も、許可のない学生を雇用したとして何らかの責任を問われる可能性があります。具体的な処分の内容や基準は個別のケースやJobsplus・Identitàの裁量によるため、この記事では「無許可就労は在留資格そのものに関わるリスクがある」という一般的な注意点としてのみお伝えします。就労を検討する際は、必ず事前に学校とJobsplus・Identitàの公式情報で条件を確認してから動いてください。なお、この就労ルールはあくまで学生ビザ保有者向けの規定であり、別枠の制度であるマルタ ワーホリの記事で扱っているワーキングホリデービザの就労条件とは仕組みが異なります。

主な出典

最終確認: 2026-09-20

よくある質問

マルタの学生ビザでアルバイトはできますか?

90日を超える語学コースの学生であれば、就学開始から3ヶ月経過後に週20時間までのアルバイトが認められています(Identità公式ページより)。MQRIC認定の高等教育課程の学生は1年目から週20時間まで就労できる別の規定が適用されます。90日以内の短期コースについては就労を認める規定自体が見当たりません。

週何時間まで働けますか?

語学コース・高等教育課程のどちらも上限は週20時間です。この上限を超えて働くことは規定上認められていません。

いつから働けますか?

90日を超える語学コースの学生は、マルタでの就学開始から最初の3ヶ月間は就労できず、4ヶ月目以降に働けます。MQRIC認定の高等教育課程の学生は1年目から働けます。

許可は誰が申請するのですか?

Identitàの公式ページには、Jobsplusが定める業種条件に従って就労が認められる仕組みが説明されていますが、申請様式や申請者(本人か雇用主か)までは明記されていません。応募する求人ごとに学校の学生課とJobsplusに確認することをおすすめします。

語学学校の学生でも働けますか?

90日を超える語学コースに在籍していれば、就学開始から3ヶ月経過後に週20時間まで働けます。90日以内の短期の語学コースについては、就労を認める規定が公式ページ上に見当たりません。

無許可で働くとどうなりますか?

学生ビザや滞在許可の取り消し、退去処分の対象になり得るとされています。具体的な処分内容は個別の事情やJobsplus・Identitàの裁量によるため、就労前に必ず公式情報で条件を確認してください。

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制度の細かい手続きはIdentitàとJobsplusへの確認が必要ですが、実際に働きながらマルタで暮らす日常の感覚は、現地に3年住むエマに聞くのが早道です。DMは普段数分以内に返信があり、無理な勧誘や手数料は一切ありません。

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写真(トップ): Frank Vincentz / Wikimedia Commons · CC BY-SA 3.0

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エマ(Emma)はブラジル生まれ・イタリア育ちの20代。スウィーイ(Swieqi)に住んで3年目、IT関係の仕事をしています。英語ゼロから始めて今は流暢、日本語も少しずつ勉強中。語学学校選び、安全なエリア、最初の1週間のコツ、カフェでお茶やグループでのお出かけ — インスタのDMで気軽に聞いてください。返信はだいたい数分以内。(ビザ相談・空港送迎・住まいの保証はしていません。)

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