マルタ 両替について調べていると、日本で多めに両替すべきか、それとも現地のATMを使えばいいのか迷う人が多いはずです。結論からいうと、マルタはユーロ圏なので現金より海外対応カードが主役になる国で、事前に用意する現金は最小限でも困りません。この記事では2026年9月時点の為替レートを基準に、現金とカードの使い分け、ATMの手数料の仕組み、DCC(現地通貨建て決済)の落とし穴まで、渡航前に知っておきたいお金の話をまとめました。
マルタの通貨はユーロ(€)で、2026年9月18日のECB参考レートは1ユーロ=180.94円です。到着時の現金は初日のタクシーや軽食用に€50〜100程度で十分で、それ以外はほとんどの店・スーパー・バスで使える海外対応デビット/クレジットカードをメインにするのが現実的です。空港にはATMがあり(BOV・HSBC・APSなど)、到着後すぐに現地通貨を引き出せます。ATMやカードの「日本円で決済しますか?」という表示(DCC)は必ず断り、現地通貨(EUR)で決済してください。
マルタの通貨と紙幣・硬貨
マルタは2008年にユーロを導入しており、通貨はユーロ(€)のみです。紙幣は5・10・20・50・100・200ユーロ、硬貨は1・2ユーロと1・2・5・10・20・50セントが流通しています。イタリアやフランスなど他のユーロ圏の国で使ってきたユーロ紙幣・硬貨はそのままマルタでも使えるので、周遊旅行の場合は余ったユーロを持ち込んでも問題ありません。2026年9月18日のECB(欧州中央銀行)参考レートでは1ユーロ=180.94円で、日々変動するため、出発直前にもう一度レートを確認しておくと安心です。
日本で両替 vs 現地ATM、どちらが有利か
「日本の空港や銀行で両替してから行くべきか、現地に着いてからATMで引き出すべきか」は定番の悩みです。日本の両替所はレートに幅があり、店によってかなり差が出ます。一方、現地ATMでの引き出しは、ATM運営会社の手数料と自分のカード発行銀行の海外ATM手数料の両方がかかる仕組みです。どちらが得かは為替レートと手数料体系、そして自分が使うカードの条件によって変わるため、この記事では「どちらが必ず得」とは断定しません。現実的な落としどころとしては、日本である程度の少額(€50〜100相当)だけ両替して初日の現金を確保し、残りは現地ATMまたはカード払いでまかなう人が多いです。滞在全体でどのくらいお金がかかるかはマルタの生活費ガイドで先に把握しておくと、両替の目安も立てやすくなります。

ATMの使い方と手数料の仕組み、DCCの罠
マルタ国際空港には複数のATMがあり、Check-Inホール付近にBOV(Bank of Valletta)、Welcomers’ Hall(到着ロビー)付近にHSBC、シェンゲン出発エリアのGate4付近にも1台、さらにSkyparks Business Centreには24時間稼働のAPS銀行ATMがあります。到着してすぐ現地通貨が必要なら、これらのATMで引き出すのが一番確実です。街中にも各銀行のATMが点在しています。
手数料は「ATM運営銀行が設定する手数料」+「自分の口座がある銀行が請求する海外ATM利用手数料」の二重構造になっているのが一般的で、金額はカードの種類・銀行・機種によって変わります。出発前に自分のカードの海外ATM手数料を確認しておきましょう。もうひとつ重要なのが、ATMやカード決済端末で「日本円(JPY)で決済しますか?」と聞かれるDCC(Dynamic Currency Conversion、現地通貨動的変換)です。一見親切な機能に見えますが、DCCのレートは通常、自分のカード会社が使う為替レートより不利なことが多いため、必ず現地通貨(EUR)を選んで決済してください。
カードが使える場所、現金しか使えない場所
スーパー、レストラン、多くのカフェ、観光施設のチケット売り場では海外対応カードがほぼ問題なく使えます。バスの運賃も現金と非接触型(コンタクトレス)バンクカードの両方に対応していて、乗車時に運転手から直接購入する場合、2時間有効の単一乗車券を現金またはコンタクトレスカードで買えます(冬期料金は€2.00、2025年10月19日〜2026年6月13日適用)。詳しいバスの乗り方はマルタのバスの乗り方ガイドで紹介しています。
一方で、マルサシュロックなどの青空市場の屋台、一部の小さな個人商店、露店のスナックスタンド、タクシーの一部は現金のみというケースも残っています。市場や屋台をめぐる予定があるなら、小銭を含めた現金を少し多めに持っておくと安心です。物価の感覚はマルタの物価ガイド、旅行全体の流れはマルタ旅行完全ガイドもあわせて確認してみてください。
| 支払い方法 | 使える場所の目安 | 手数料の仕組み | ひとことアドバイス |
|---|---|---|---|
| 現金(ユーロ) | 市場・屋台・一部の個人商店・チップ | 両替時のレート差のみ(その場での追加手数料はほぼなし) | 初日用+市場用の少額だけでOK |
| 海外対応デビット/クレジットカード | スーパー・レストラン・バス(コンタクトレス)・ほぼ全ての店 | カード会社の海外事務手数料+DCCを選ぶと追加の不利なレート | メインの支払い手段にする、DCCは必ず断る |
| 現地ATMでの引き出し | 空港・銀行支店・街中のATM | ATM運営側の手数料+自分の銀行の海外ATM手数料 | 「JPY払い」の確認画面は必ず断る |
| 日本での事前両替 | 出発前に日本の空港・銀行・両替所で | 店ごとのレート差が大きい | 到着直後の少額だけ確保する用途に |
海外対応カード・タッチ決済の実際
マルタは非接触決済(タッチ決済)がかなり普及していて、少額の買い物はカードをかざすだけで完結することが多いです。日本のクレジットカードやデビットカードでも、海外利用に対応していれば基本的にそのまま使えます。海外専用のプリペイド式カードを持っている場合も、現地通貨(EUR)にチャージ・両替してから使えるタイプであれば、レートの見通しが立てやすく便利です。いずれのカードでも、出発前に「海外利用限度額」「暗証番号(PIN)」「利用停止の連絡先」を確認しておくと、いざという時に慌てずに済みます。

チップと小額現金が必要な場面
マルタにはチップを必ず払う厳格な習慣はありませんが、レストランでサービスに満足した場合、会計の端数を残す程度の少額チップをする人はいます。屋台での飲食や、公衆トイレの管理人へのお礼、屋外イベントの寄付箱など、カードが使えない小さな場面のために、常に€10〜20分の小銭・少額紙幣を持ち歩いておくと安心です。
紛失・盗難時の対処と緊急連絡先
現金やカードを紛失・盗難された場合は、まず現地警察に届け出て、次にカード発行会社の緊急連絡先に電話して利用停止の手続きをします。緊急連絡先の電話番号は出発前にメモまたはスクリーンショットで控えておきましょう(スマホ自体を紛失した場合に備えて、紙のメモも一つあると安心です)。日本国籍の方は、外務省の海外安全ホームページで緊急時の連絡・安否確認・支援を受けられる案内が出ているので、渡航前に一度目を通しておくことをおすすめします。
エマに聞ける、現地のカード事情
「現金は本当にどれくらい必要?」「このカード、マルタでも普通に使える?」といった、実際に住んでみないと分からない感覚は、スウィーイに3年住んでいるエマ(Instagram @jecrs687)に聞くのが早いです。日々のマルタ生活をストーリーズで発信していて、DMには数分以内に返信することが多いそうです。出発前に「このカードで大丈夫か」を確認しておくだけでも、着いてからの不安がひとつ減ります。
主な出典
- ECB(欧州中央銀行) ユーロ参考為替レート(JPY)
- Malta Public Transport(Tallinja) 運賃・チケット案内
- Malta International Airport 銀行・ATM案内
- 外務省 海外安全ホームページ
最終確認: 2026-09-20
よくある質問
マルタでは現金がどのくらい必要ですか?
ほとんどの支払いは海外対応カードで済むため、到着直後のタクシーや軽食用に€50〜100程度あれば十分なことが多いです。市場や屋台をよく利用する予定なら、小銭を含めてもう少し多めに持っておくと安心です。
日本で両替していくのと現地ATMで引き出すの、どちらがいいですか?
どちらが必ず得とは言い切れず、両替所のレートとATM側の手数料体系、自分のカードの条件によって変わります。到着直後用に少額だけ日本で両替し、残りは現地ATMやカード払いでまかなうのが現実的な組み合わせです。
ATMの手数料はいくらですか?
ATM運営銀行の手数料と、自分の口座がある銀行が請求する海外ATM利用手数料の二重構造になっており、金額はカードや銀行によって異なります。出発前に自分のカードの海外ATM手数料を確認しておくのが確実です。
カードが使えない場所はありますか?
マルサシュロックなどの青空市場の屋台や、一部の小さな個人商店、露店では現金のみというケースがあります。バスは現金・コンタクトレスカードどちらにも対応しています。
「日本円で決済しますか?」と聞かれたらどうすればいいですか?
それはDCC(現地通貨動的変換)という機能で、レートが自分のカード会社の通常レートより不利になることが多いため、必ず断って現地通貨(EUR)で決済してください。
出発前に、カード事情だけでもエマに聞いてみる
「このカードでマルタでも問題ない?」「現金はどのくらい持っていけばいい?」——現地で3年暮らすエマなら、実際の感覚で答えてくれます。予約も紹介料も不要、気軽なDMで大丈夫です。
写真(トップ): Bericht / Wikimedia Commons · CC0



