「大学を1学期休んで海外で英語を学びたい。でも後悔しない?就活に響かない?」——休学 留学を考え始めた大学生が最初にぶつかるのは、費用より先にこの不安です。この記事は、在学中の大学生がマルタで半年前後を過ごす計画に絞って、休学のタイミング、90日を超えるときの学生ビザ、空いた時間のアルバイトやインターンのルール、就活への影響で「確かなこと」と「分からないこと」を整理します。退職して行くキャリアブレイク型の留学とは前提が違うので、学生向けの順番で考えていきましょう。
大学生の休学留学は、1学期分にあたる約半年が計画を立てやすい長さです。マルタで90日を超える語学コースに通う場合は学生用の長期ビザ(D-Visa)が必要で、Identitàの書類リストでは、申請はコース開始の少なくとも9週間前、資金は「最低賃金の75%×在学月数」以上、医療保険は€30,000以上が条件です。就労は最初の3ヶ月の後から週20時間までで、Jobsplusの条件付きです。単位認定や就活への影響は、自分の大学と志望業界しだいで、統計で言い切れるものはありません。
休学 留学の結論:半年が組みやすい理由
学期単位で休学する大学なら、1学期休むと約半年の空白ができます。マルタ留学ではこの半年がちょうど扱いやすい長さです。90日を超えるので学生ビザの手続きは必要になりますが、その代わり生活のリズムができあがり、条件を満たせばアルバイトの選択肢も出てきます。
費用の積み上げは半年留学の費用と現実に、期間ごとの向き不向きは期間のおすすめを比べた記事にまとめています。この記事では「在学中の学生が休学して行く」場合に特有の判断だけを扱います。社会人が退職して行くケースはキャリアブレイク留学の記事を参考にしてください。

休学のタイミングは学年暦と就活から逆算
マルタには、Maltalinguaのように毎週月曜日に入学できる語学学校もあるので、出発日は大学側の都合に合わせて決めるのが基本です。考える順番は次の通りです。
- 休学届の締切:大学ごとに学期の何ヶ月前までと決まっています。学生便覧か教務課で確認します。
- ビザ申請の締切:後で触れる通り、コース開始の少なくとも9週間前までに申請が必要です。休学が決まってから動くと間に合わないことがあります。
- 帰国後の予定:復学する学期、ゼミや卒論の開始時期、インターンや選考の時期をキャリアセンターの日程で確認し、帰国日を決めます。
就活の本格化前に戻りたいなら、早めの学年で休学するほど調整しやすくなります。何年生で行くのが正解という答えはないので、自分の大学の日程に当てはめて決めてください。
90日を超えるなら学生ビザ(D-Visa)
Identità(マルタの移民・身分証の当局)によると、90日を超えるコースに申し込む人は、90日間ビザなしで入国できる国籍の人も含めて、National Long Stay Visa(D-Visa)の対象です。必要書類リスト(PDF)の主な条件は次の通りです。
| 項目 | Identitàの書類リストにある条件 |
|---|---|
| 申請時期 | コース開始日の少なくとも9週間前 |
| パスポート | 有効期間が10ヶ月あること |
| 資金 | 直近3ヶ月の銀行取引明細と残高証明。在学1ヶ月ごとに最低賃金の75%以上 |
| 保険 | シェンゲン圏で有効、医療補償€30,000(約533万円)以上、留学目的で有効なもの。語学コースなどMQFレベル4以下は、入国から出国まで滞在期間全体をカバーすること |
| 航空券 | 入国便はコース開始日の2週間前より早くしないこと。6ヶ月未満のコースは修了後の帰りの航空券も必要 |
| 滞在先 | 到着から最初の14泊分の宿泊証明 |
| 手数料 | 12歳以上は€100(約17,800円)、翌日予約の場合は€150(約26,700円) |
円換算は1ユーロ=177.82円(欧州中央銀行の参照レート、2026年10月16日)で計算し、100円単位で丸めています。書類はすべて英語で提出する必要があります。資金の具体的な金額は最新の最低賃金で変わるため、ここでは計算していません。条件は随時更新されるので、必ず公式サイトで最新情報を確認してください。到着後の滞在許可の流れは学生の滞在許可の記事で解説しています。
4ヶ月・半年・1年の比較
| 期間 | ビザ | アルバイト | 大学生にとっての注意点 |
|---|---|---|---|
| 約4ヶ月 | 90日超なのでD-Visa | 最初の3ヶ月の後からなので、使える期間は短い | 1学期休学でも、出発と帰国の前後に余裕が残る |
| 約半年 | D-Visa | 最初の3ヶ月の後、週20時間まで(Jobsplusの条件付き) | 1学期分の休学とそろえやすい |
| 約1年 | D-Visa | 同上 | 2学期分の休学。就活や卒業時期への影響を大学で要確認 |
1年の場合のルートや総額は1年留学の費用とルートで扱っています。

空いた時間:アルバイトとインターンのルール
Identitàの学生ビザ就労ページによると、90日を超えるコースの学生は、マルタでの就学開始から最初の3ヶ月が過ぎた後に、週20時間まで働ける可能性があります。就労はJobsplusが定める条件(働ける業種など)付きで、規定は変わることがあると明記されています。手続きの詳細は学生ビザでアルバイトする条件を見てください。
インターンについては、IdentitàのFAQに「90日未満ならビザまたはビザなしの期間で滞在でき、滞在許可は不要」「90日を超えるなら滞在許可の申請が必要」とあります。給与の有無や学生ビザとの関係は個別に確認が必要なので、受け入れ先とIdentitàに直接確かめてください。英語環境でのインターンの探し方はマルタの英語インターンの記事にあります。
18〜30歳の日本国籍の人には、Identitàが案内するワーキングホリデービザという別ルートもあります。入国から最長1年で、過去にこのビザを受けたことがない人が対象なので、学生ビザで行くか、ワーホリで行くかは目的で選びましょう。比較はマルタのワーキングホリデーの記事にまとめています。
就活・単位への影響で確かなこと、分からないこと
「休学留学は就活に不利」「いや有利」という声はどちらもありますが、信頼できる統計で言い切れるデータは見つかりませんでした。確かなのは次の点です。
- 単位認定は大学が決める:語学学校の授業が単位になるかは、所属大学の規程と事前の申請しだいです。マルタ側の学校が保証できるものではありません。
- 修了証は学位ではない:語学学校の修了証は「何週間、どのレベルのコースを受けたか」の記録です。
- 説明できる材料を残す:出発時と帰国時のレベル、取り組んだこと、生活で工夫したことは、面接で話せる具体的な材料になります。
休学中の学費の扱いや奨学金の停止なども大学によって違います。留学資金に使える制度は語学留学の奨学金を公式要項で確認した記事で整理しています。休学届を出す前に、教務課とキャリアセンターの両方で確認しておくと安心です。

休学届を出す前のチェックリスト
- 休学届の締切と、休学中の学費・在籍料の扱いを教務課で確認した
- 単位認定を希望するなら、事前申請が必要かを確認した
- 復学する学期と、ゼミ・卒論・就活の日程から帰国日を決めた
- パスポートの有効期間が十分に残っている
- コース開始の9週間前までにビザ申請できる日程で学校を選んだ
- 資金証明(直近3ヶ月の明細)と保険の準備を始めた
- 学生ビザかワーキングホリデーか、目的に合うルートを選んだ
マルタのどのエリアに住むかで通学や生活のしやすさが変わります。エリアの違いはマルタの住むエリア比較で確認できます。実際の暮らしの感覚が知りたいときは、スウィーイ(Swieqi)に3年住んでいるエマにDMで聞いてみてください。エマはビザや法律の相談には応じていないので、手続きは必ず公式サイトで確認しましょう。全体の流れはマルタ留学の完全ガイドでも確認できます。
主な出典
- Identità「Student Visa – Courses exceeding 90 days」
- Identità 学生用長期ビザの必要書類リスト(PDF)
- Identità「Student Visa – Employment」
- Identità FAQ(インターンと滞在許可、Q54)
- Identità「Working Holiday Visa – Japan」
- 欧州中央銀行 ユーロ参照レート(2026年10月16日 1ユーロ=177.82円)
最終確認: 2026-10-18
よくある質問
休学して留学すると後悔する?
後悔しやすいのは、復学や就活の日程を確認しないまま出発したケースです。休学届の締切、単位の扱い、帰国後の予定を先に決め、目的とレベルの記録を残しておけば、留学の経験を説明しやすくなります。
休学留学のタイミングはいつがいい?
正解の学年はありません。休学届とビザ申請の締切、復学する学期、ゼミや就活の日程から帰国日を逆算して決めます。就活の本格化前に戻りたいなら、早めの学年ほど調整しやすくなります。
休学留学は就活に不利?
有利・不利を言い切れる統計は見つかりませんでした。影響は志望業界や説明の仕方で変わります。出発時と帰国時のレベル、取り組んだことを具体的に話せるよう準備しておくのが現実的です。
語学留学の単位認定はできる?
単位として認めるかは所属大学が決めます。事前申請が必要な大学もあるので、出発前に教務課で確認してください。マルタの語学学校が単位認定を保証することはできません。
半年の休学留学にビザは必要?
90日を超えるコースは、ビザなしで入国できる国籍の人もD-Visaの対象です。申請はコース開始の少なくとも9週間前までで、資金証明や€30,000以上の医療保険などが求められます。必ずIdentitàの公式サイトで最新情報を確認してください。
休学届の前に、マルタの半年をエマに聞いてみる
休学を決める前に、マルタで半年暮らす現実を知りたい人は、スウィーイに3年住んでいるエマにDMしてみてください。学校選び、安全なエリア、最初の1週間の過ごし方などの相談ができ、DMにはたいてい数分で返事が来ます。毎日のマルタの様子はInstagramのストーリーでも見られます。
アイキャッチ写真: Christian Camenzuli / Wikimedia Commons · CC BY-SA 4.0



