「英語がほとんどできないのに、マルタ留学に行っても大丈夫でしょうか」。これは、出発前の人がよく抱える不安の1つです。結論から言うと、英語ゼロから受け入れている学校はあります。ただし、どの学校でも同じではなく、事前に確認すべき条件があります。この記事では、学校が公式サイトで公開しているレベルの扱いと、最初の4週間の現実、出発前の準備を、出典つきで整理します。成功談のような話は載せていません。
英語ゼロ(CEFRのA1)から始められる学校はあります。たとえばMaltalinguaは、標準コースを「Beginner(A1)から」と案内し、渡航前の無料オンライン分けテストと到着時の面談でクラスを決め、1クラスは最大12人です。ただし、Atlas Maltaの規約のように、初心者は例外的にしか受け入れないと書く学校もあります。申込む前に「A1から受講できるか」をメールで確認し、返信を保存してください。
結論:初心者向けの授業はある、ただし条件つき
英語力のものさしには、ヨーロッパで広く使われるCEFRがあります。ケンブリッジ英検の公式ページによると、CEFRは言語能力をA1(初心者)からC2(習熟)までの6段階で表します。語学学校の多くはこの表記でクラスを分けているので、「自分はA1か」と考えると学校の説明が読みやすくなります。マルタ留学の全体像はマルタ留学の完全ガイドにまとめています。
条件は3つです。学校がA1の受け入れを明記していること、渡航前か到着時にレベル確認があること、1クラスの人数が多すぎないことです。逆に、これらが書かれていない学校に、初心者のまま申し込むのはおすすめしません。
学校が公開しているレベルの扱い
| 確認項目 | Maltalinguaの公式ページ(2026年10月4日確認) |
|---|---|
| 受け入れレベル | 標準コースは「Beginner(A1)からAdvanced(C1)まで」 |
| クラス分け | 渡航前の無料オンラインテストと、到着時の面談 |
| クラス人数 | 1クラス最大12人(平均8〜10人) |
| 授業量 | 週20レッスン(1レッスン45分)、月〜金で1日3時間 |
| 最低年齢 | 16歳 |
同じページには、レベルが上がるにつれてクラスを変えることも書かれています。レベル分けテストは合否を決める試験ではなく、クラスを決めるためのものです。「テストで悪い点を取ったら入れない」という心配は、この学校の説明を見る限り必要なさそうです。Maltalinguaの利用規約には、初日に全員がレベルテストを受け、コースに必要な最低レベルに届かない場合は、レベルに合ったコースへ移すことがあると書かれています。
学校によって、考え方は大きく違います。Atlas Language School Maltaの利用規約(フルタイムコース)には、「Elementaryから上級までのクラスを提供し、初心者は例外的な場合や事前の取り決めがある場合に受け入れられることがある」と書かれています。さらに、初心者は追加の授業を別料金で求められることがあり、学校が初心者レベルの入学を断ったり取り消したりする権利を持つ、とも明記されています。同じマルタでも、A1から歓迎する学校と、原則として初級(Elementary)以上を想定する学校があるということです。学校名だけで判断せず、1校ずつ書面で確認してください。

初心者に合う授業の形
Maltalinguaの価格表では、標準コース(週20レッスン)が1週間で234ユーロ、集中コース(週30レッスン)が343ユーロです。1ユーロ=176.99円(ECB参照レート、2026年10月2日)で換算すると、約4万1,400円と約6万700円です。初心者が不安を感じやすいのは「グループ授業だけで足りるか」という点なので、同じ表の個別レッスンの価格も並べておきます。
| 組み合わせ(1週間) | ユーロ | 円の目安 |
|---|---|---|
| 標準コース(グループ20レッスン) | 234 | 約4万1,400円 |
| 標準+個別5レッスン | 234+275=509 | 約9万100円 |
| 標準+個別10レッスン | 234+550=784 | 約13万8,800円 |
| 個別のみ(週20レッスン) | 1,100 | 約19万4,700円 |
個別レッスンの追加は、費用がはっきり上がります。最初の1〜2週間だけ追加するなど、予算に合わせて学校に相談してください。個別授業が多い学校の選び方はマンツーマン授業の記事で比べています。
最初の4週間の現実
ここは学校のデータではなく、筆者の整理した「計画の例」です。成果を保証するものではありません。
| 時期 | 授業で起きること | 授業の外で必要になること |
|---|---|---|
| 1週目 | レベル確認、クラス決定、自己紹介 | バスの乗り方、買い物、道を聞く短い会話 |
| 2週目 | 先生の指示と授業の流れに慣れる | カフェで注文する、時間や数字を聞き返す |
| 3週目 | 聞き取れる語が増え、質問が少しずつできる | 学校の活動や週末の外出に参加する |
| 4週目 | クラスやレベルの見直しを学校に相談する | 滞在を延ばすか、帰国するかを決める |
授業は3時間ありますが、それ以外の時間は街で過ごします。最初は聞き取れず、バスや買い物で疲れる日があるかもしれません。マルタのバスの実際はデメリットの記事で正直に書いています。体験談は、実際の人の言葉を口コミと体験談の記事で確認してください。この記事に、体験談は載せていません。学校に日本語で相談できる窓口があるかは日本人スタッフがいる語学学校の探し方で確認できます。
何週間が目安か
「何週間でここまで話せる」と書いてある記事は、根拠を確認してください。この記事でも、数字は約束しません。Maltalinguaの公式ページは、標準コースに期限はなく、「多くの学生は2〜4週間が良い出発点と感じていますが、さらに長く滞在する人も多い」と書いています。まず短期で試す計画なら、マルタ留学1ヶ月の費用と短期コースがある学校の記事が参考になります。8週間にしたい場合はマルタ留学2ヶ月の費用で内訳を確認できます。
出発前8週間の準備
出発までの時間で、次の4つだけ準備しておくと、最初の週が楽になります。
- 自己紹介(名前、国、滞在期間、学ぶ理由)を声に出して言えるようにする
- 数字、時間、曜日、金額を英語で聞き取れるようにする
- 空港から学校までの行き方、バス停の名前を調べる
- わからないときの一言(「もう一度お願いします」「ゆっくり話してください」)を覚える
勉強の進め方や上達のコツは英語力を伸ばす方法の記事にまとめています。出発前に不安が残る場合は、マルタに3年住んでいるエマ(Instagram @jecrs687)にDMで聞いてみるのも一つの方法です。エマは英語ゼロの状態からスタートして、今は流暢に話せるようになった在住者で、予約前の相談ができます。ただし、個別の英語指導や、ビザの相談には対応していません。

マルタより他の選択が合う場合
1日の大半を1対1の授業にしたい場合は、フィリピン留学のほうが合うことがあります。マルタでも個別レッスンは追加できますが、上の表のとおり費用がかさみます。両方の違いはフィリピンとの比較記事で、マルタ全体のメリットはマルタ留学のメリットで整理しています。マルタの英語の癖が気になる場合は訛りの記事を読んでください。
主な出典
- Cambridge English「About the CEFR」
- Maltalingua「English Courses」
- Maltalingua「Adult Prices 2026」
- Maltalingua「Terms and Conditions」
- Atlas Language School「Terms & Conditions」
- 欧州中央銀行 ユーロ参照為替レート(2026年10月2日)
最終確認: 2026-10-04。学校の受け入れ条件や価格は変わるので、必ず公式サイトと見積りで最新情報を確認してください。
よくある質問
マルタ留学は英語ができなくても大丈夫ですか?
Maltalinguaのように、標準コースを「Beginner(A1)から」と案内している学校はあります。ただし受け入れレベルは学校ごとに違うので、申込み前に「A1から受講できるか」を確認してください。
英語力ゼロでも授業についていけますか?
レベル別のクラスに入るので、同じレベルの人たちと学びます。Maltalinguaは1クラス最大12人で、レベルが上がればクラスを変えると案内しています。ついていけるかは個人差があり、保証はできません。
何週間あれば話せるようになりますか?
週数の目安は約束できません。Maltalinguaは「2〜4週間が良い出発点」と案内していますが、伸び方は元のレベルと授業外での英語の使い方で変わります。
マルタの英語は訛っていますか?
英語は公用語ですが、ネイティブの英語とは違う癖があると言われます。学習への影響は別の記事で詳しく扱っているので、そちらを読んでください。
レベル分けテストが不安です
Maltalinguaの案内では、テストはクラスを決めるためのもので、渡航前の無料オンラインテストと到着時の面談で配置します。レベルが上がればクラスも変わります。
英語に不安があるなら、予約前にエマにDMしませんか
マルタに3年住んでいるエマは、英語ゼロからスタートした在住者として、学校選びや最初の1週間の動き方について現地の友達のように答えてくれます。DMは普段数分以内に返信があります。エージェントではなく、手数料もありません。英語の個別指導やビザの相談には対応していません。
アイキャッチ写真: Txllxt TxllxT / Wikimedia Commons · CC BY-SA 4.0



