「語学留学 国 おすすめ」で調べても、どのサイトも自分の国を推していて、結局どこが合うのか分かりにくいものです。この記事では、マルタ・フィリピン・アイルランド・イギリス・オーストラリア・カナダの6か国を、各国の公式ビザ情報と授業スタイルの違いで比べます。マルタを運営するサイトですが、人によってはマルタより他の国が合うので、その場合ははっきりそう書きます。2026年10月4日時点の情報で、制度は変わるため必ず公式サイトで最新情報を確認してください。
国選びは「何を最優先にするか」で決まります。マンツーマン中心で集中的に学びたいならフィリピン、ヨーロッパで温暖な気候の中、短期から通いたいならマルタ、長期で学びながら就労ルールも重視するならアイルランド、大学進学や長期滞在まで見据えるならイギリス・オーストラリア・カナダが候補です。「一番安い国」は、条件がそろった公式の統一価格がないため、この記事では断定しません。
結論:目的別の早見表
| いちばん大事なこと | 候補になりやすい国 | 理由と注意点 |
|---|---|---|
| マンツーマンで集中的に話したい | フィリピン | マンツーマン授業の比率が高い学校が多い。生活環境・治安の感覚は日本と大きく違う |
| ヨーロッパで短期〜数か月、グループ授業中心 | マルタ | 英語圏の島国で語学学校が集中。授業は多国籍のグループが中心で、日本人以外の友達ができやすい |
| 長期で学び、就労ルールも重視 | アイルランド | 英語コースに就労枠の公式規定がある(条件あり) |
| 進学・本格的な長期滞在 | イギリス・オーストラリア・カナダ | 学位課程向けの制度が整っている。語学のみの短期はビザの扱いに注意 |
マルタとフィリピンの直接比較はマルタとフィリピン留学の比較記事、他の国との1対1の比較はマルタとアイルランド、マルタとイギリス、マルタとオーストラリアの各記事にまとめています。
ビザと就労ルール:公式ページで確認できた範囲
ここは国ごとの差が最も大きく、変更も多い部分です。各国の公式ページに書かれている内容だけを抜き出しました。日本国籍でビザが必要かどうかは滞在期間と国で変わるため、申請前に必ず各国の公式サイトで確認してください。
| 国 | 語学コースの公式な扱い | 就労について |
|---|---|---|
| マルタ | 90日を超えるコースは国別長期ビザ(D-Visa)。90日以内はビザ免除国籍の学生には別の扱い(Identità) | 90日超のコースで最初の3か月後に週最大20時間まで(条件あり) |
| フィリピン | Special Study Permitは、Student Visaに該当しない外国人向けと移民局が説明。9fの学生ビザは高校より上の課程が対象 | 公式ページで確認できず。学校と移民局に確認 |
| アイルランド | ILEP掲載の英語コース。25週以上、週15時間以上の授業が条件。90日を超える滞在は到着後に登録(手数料300ユーロ) | 学期中は週20時間まで、6〜9月と12月15日〜1月15日は週40時間まで |
| イギリス | 英語コースが6か月以下は訪問者(Visitor)の枠、6か月超〜11か月はShort-term study visa(228ポンド)、11か月超はStudent visa(558ポンド)。日本国籍の入国手続きはgov.ukで確認 | Short-term study visaは就労不可。Student visaは条件による |
| オーストラリア | Student visa(subclass 500)。ELICOS(英語コース)の申請者には低い申請料が適用されると公式ページに記載 | 公式ページで確認し、この記事では扱わない |
| カナダ | 今回、公式ページに接続できず未確認 | この記事では数字・可否を載せない |
日本人にはマルタにワーキングホリデーの枠もあります。Identitàの公式ページでは、18〜30歳、入国から最長1年、ビザ自体は無料(VFS手数料は別)とされています。他国のワーホリ制度は、各国の公式サイトで確認してください。マルタ側の細かい条件はマルタ移住の条件記事にまとめています。

授業スタイル:グループかマンツーマンか
授業の形は国というより学校で決まりますが、傾向はあります。フィリピンはマンツーマン中心のカリキュラムを持つ学校が多く、短期間で話す量を増やしたい人に向きます。マルタ、アイルランド、イギリスなどは、多国籍のグループ授業が基本です。クラスメイトの国籍構成は、学校の公式情報や留学エージェントの説明で確認してください。
どちらが上という話ではなく、「話す量を確保したい」のか「いろいろな国の人と英語で関わりたい」のかで選ぶのが現実的です。マルタ留学が比較的手頃とされる理由はマルタ留学はなぜ安いのかの記事、期間別の費用はマルタ留学の費用記事で整理しています。
費用の比べ方:公式で確認できる手数料と注意点
授業料・宿泊費・航空券・保険を含めた総額は、国よりも学校・時期・部屋のタイプで大きく変わります。公式ページで日付つきで確認できたのは、次の手数料だけです。
- イギリス:Short-term study visaは228ポンド、Student visa申請は558ポンド(gov.uk、2026年10月4日確認)
- アイルランド:90日を超えて滞在する場合の在留登録手数料は300ユーロ
- マルタ:ワーキングホリデービザは無料(外部委託先VFSの手数料は別)
- フィリピン:Special Study Permitの手数料表は2014年3月時点の記載のため、この記事では金額を載せません
「どの国が一番安いか」は、同じ条件で並べた公式データがないため断定できません。比べるときは、授業時間、宿泊込みかどうか、ビザ・保険・往復航空券を含めた総額で見てください。ヨーロッパの3か国(マルタ・アイルランド・イギリス)に絞って物価指数と同じ学校グループの授業料を並べたヨーロッパの安い語学留学先を比べた記事もあります。

気候・時差・移動:生活面の違い
気候は、マルタが冬も比較的温暖で夏は暑く乾燥、フィリピンは一年を通して暑く雨季があり、アイルランドとイギリスは年間を通して曇りや雨が多め、カナダは冬の寒さが厳しい、というのが一般的な傾向です。オーストラリアは南半球のため季節が日本と逆になります。具体的な気温は、渡航月ごとに各国の気象機関で確認してください。
時差は、日本がUTC+9、マルタは夏時間がUTC+2で7時間差、冬時間はUTC+1で8時間差です。2026年の夏時間は10月25日に終わります。日本の家族や仕事との連絡のしやすさは、時差が小さい東南アジア方面のほうが有利です。

こんな人にはこの国:正直な選び方
- 留学費用をできるだけ抑えつつ、話す量を増やしたい:フィリピンを先に検討。
- ヨーロッパの街で暮らしながら数週間〜数か月学びたい:マルタ。
- 英語コースで長く学び、就労ルールも把握しておきたい:アイルランド(25週以上のコースが前提)。
- 大学や専門課程への進学も視野にある:イギリス、オーストラリア、カナダの学位課程向けのビザ。
「マルタとあと1か国で迷っている」という段階なら、書類よりも暮らしのイメージが決め手になることが多いようです。マルタ在住3年のエマ(Instagram @jecrs687)に、学校選びや治安のよいエリアについてDMで聞いてみるという使い方もできます。エマはビザの相談には乗りません。
マルタが合わないケース
- とにかく授業中に話す時間を最大化したい人(マンツーマン中心の学校のほうが合う場合があります)。
- 夏の暑さや、バスが中心の移動手段が苦手な人。
- 就労しながら長期滞在したい人(学生の就労は制限つきで、ビザの種類によります。詳しくはマルタ ビザ 90日の記事も参考にしてください)。
- 大学進学が目的で、学位課程を前提にしている人。
当てはまる項目が多いなら、他の国から検討するほうが後悔が少なくなります。
主な出典
- Identità「Student Visa – Courses exceeding 90 days」
- Identità「Student Visa – Employment」
- Identità「Working Holiday Visa – Japan」
- Bureau of Immigration Philippines「Special Study Permit」
- Bureau of Immigration Philippines「Student Visa (9F)」
- Irish Immigration「Frequently asked questions for students」
- Irish Immigration「What are my study visa options?」
- GOV.UK「Study English in the UK (Short-term study visa)」
- GOV.UK「Student visa」
- Australian Department of Home Affairs「Student visa (subclass 500)」
最終確認: 2026-10-04
よくある質問
語学留学でおすすめの国はどこですか?
目的で変わります。マンツーマンで集中して話したいならフィリピン、ヨーロッパで多国籍のグループ授業を受けたいならマルタ、長期で就労ルールも重視するならアイルランド、進学を見据えるならイギリス・オーストラリア・カナダが候補です。
英語留学で一番安い国はどこですか?
同じ条件で比較した公式の統一データがないため、断定はできません。授業料・宿泊費・ビザ・保険・航空券を含む総額で、候補の学校の公式料金を並べて比べてください。
ヨーロッパで英語留学するならどこがいいですか?
この記事で比較したのはマルタ、アイルランド、イギリスです。温暖な気候と短期から通いやすさを重視するならマルタ、長期の就労ルールを重視するならアイルランド(25週以上のコースが前提)が候補になります。
ワーホリと組み合わせるなら、どの国が向いていますか?
マルタはIdentitàの公式ページで、日本国籍の18〜30歳が対象のワーキングホリデーが示されています(最長1年、ビザは無料でVFS手数料は別)。他国の制度は各国の公式サイトで確認してください。
マルタとフィリピンはどちらがいいですか?
マンツーマン中心で話す量を増やしたいならフィリピン、ヨーロッパの環境でグループ授業を受けたいならマルタが合いやすい傾向です。詳しくは比較記事を参考にしてください。
2か国まで絞れたら、決める前にエマに聞いてみませんか
エマは、マルタのスウィーイ(Swieqi)に3年住み、IT関連の仕事をしています。ビザや留学の手続きのアドバイスはできませんが、マルタの学校選び、治安のよいエリア、到着1週間の過ごし方など、予約前に知っておきたい暮らしの話ならDMで気軽にどうぞ。通常は数分以内に返信があります。
アイキャッチ写真: Diego Delso / Wikimedia Commons · CC BY-SA 4.0



