比較・長期滞在

マルタ 学生ビザ 必要書類と残高証明の目安2026

· マルタJP編集部

マルタ 学生ビザ 必要書類を調べているなら、まず「90日を超えるコースかどうか」を確認してください。日本のパスポートは観光なら90日以内ビザ不要ですが、マルタの身分証・ビザ当局Identità(アイデンティタ)は、ビザ免除国の人でも90日を超えるコースに申し込む場合は長期の国内ビザ(Dビザ)が必要だとしています。この記事では、Identitàの公式チェックリスト(Version 2.1、2025年8月13日付)を2026年10月18日に読み直し、12項目の書類と、いちばん質問の多い残高証明の目安を計算式つきで整理しました。到着後の滞在許可の手続きは別記事に任せ、ここでは日本で揃える「申請ファイル」に集中します。

クイックアンサー

90日を超える語学コースはDビザが必要で、コース開始の9週間以上前にVFSで申請します。主な書類は申請書、残存10ヶ月以上のパスポート、写真1枚、学校の入学許可証と支払い証明、直近3ヶ月の銀行明細と残高証明、国際キャッシュカードの写し、€30,000以上の保険、航空券の旅程、最初の14泊の滞在先証明です。残高は「最低賃金の75%×就学月数」で、Eurostatの月額€994(2026年)を当てはめると1ヶ月あたり€745.50(約13万2,600円)、6ヶ月なら€4,473(約79万5,400円)が目安。ビザ手数料は12歳以上で€100です。

マルタ 学生ビザ 必要書類の前に:Dビザが必要な人

Identitàの学生ビザのページには、「90日のビザ免除対象の第三国国民を含め、90暦日を超えるコースに申し込む人には国内長期ビザ(Dビザ)が発給される」と書かれています。つまり、90日以内に収まる短期留学ならビザなしで入国できますが、90日を1日でも超えるコースや半年・1年の留学はDビザの対象です。申請はIdentitàが認めた外部委託先(日本ではVFS Global)で行います。

マルタ以外のヨーロッパの国と費用を比べたい人はヨーロッパの安い語学留学先を比べた記事もどうぞ。どの在留資格が自分に当てはまるかで迷っている人は、先にマルタのビザ種類の記事で全体像を見ておくと、この記事の書類リストがぐっと読みやすくなります。期間別の費用感はマルタ留学3ヶ月の費用の記事とマルタ留学半年の費用と現実の記事が参考になります。

ムシダ(Msida)のマリーナと背後のピエタの街並み
写真: Frank Vincentz / Wikimedia Commons · CC BY-SA 3.0

公式チェックリスト12項目

Identitàの必要書類リスト(90日超の学生ビザ用)に並ぶ項目を、日本で準備するときの注意点と一緒にまとめました。

No. 書類 公式の条件 準備のコツ
01 ビザ申請書 すべて記入し本人が署名 メールアドレスの誤記に注意(公式連絡はメール)
02 パスポート 有効期間10ヶ月 期限が近い人は先に更新
03 写真1枚 ICAO規格 パスポート用の規格で撮影
04 VFSの予約確認書 コース開始の9週間以上前に申請 予約が取れた時点で印刷
05 学校の入学許可証+支払い証明 MFHEA登録名、コース名、MQFレベル、ECTS、期間、休講期間、週の授業時間、所在地を明記 学校に「ビザ用のレター」と伝えて依頼
06 銀行明細(直近3ヶ月)+残高証明 最低賃金の75%×就学月数以上 英文の明細と残高証明を銀行に依頼
07 国際キャッシュカードの写し マルタで資金を引き出すカードの表裏 デビットカードなど現地で使う1枚を決めておく
08 医療・旅行保険 シェンゲン圏で有効、€30,000以上、留学目的で有効 MQFレベルで期間条件が違う(後述)
09 航空券の旅程 入国はコース開始の2週間前以内、全行程を記載 6ヶ月未満のコースは復路も必要
10 最初の14泊の滞在先証明 本人名義 学校手配ならレターヘッド付きの証明書
11 未成年の追加書類 出生証明、親のパスポート写し、親の同意書 英訳は公式翻訳者で
12 手数料 クレジットカード払い 12歳以上は標準€100

すべての書類は英語で提出する必要があり、翻訳が必要なものはIdentitàの認定翻訳者リストから依頼するよう求められています。銀行書類と保険証明は最初から英文で取るのが近道です。海外で使うカードの選び方はマルタの銀行口座・Revolutガイドにまとめています。

残高証明の目安と計算方法

チェックリストの06には「資金は就学1ヶ月ごとに国の最低賃金の75%以上でなければならない」とあり、さらに直近3ヶ月の銀行明細と最近の残高証明の両方が必要です。最低賃金の金額そのものはこのリストに載っていないため、ここではEU統計局Eurostatの月額最低賃金データ(2026年上半期・下半期ともにマルタは€994)を当てはめて計算しました。円換算は1ユーロ=177.82円(ECB参照レート、2026年10月16日)です。

就学期間 計算式 必要額の目安(EUR) 円換算
1ヶ月あたり €994×75% €745.50 約13万2,600円
4ヶ月 €745.50×4 €2,982 約53万300円
6ヶ月 €745.50×6 €4,473 約79万5,400円
9ヶ月 €745.50×9 €6,709.50 約119万3,100円
12ヶ月 €745.50×12 €8,946 約159万800円

注意点が3つあります。1つ目に、この表はEurostatの月額換算を使った目安で、Identitàが審査で使う最低賃金の数字と端数が異なる可能性があります。ぎりぎりではなく余裕を持たせてください。2つ目に、「直近3ヶ月の明細」が求められるので、出発直前にまとめて入金するより、早めに口座へ資金を移しておくほうが安心です。3つ目に、親などがスポンサーになる場合は、スポンサーの直近3ヶ月の明細、署名入りの宣誓書、身分証またはパスポートの写しも必要です。最低賃金の仕組みはマルタの最低賃金の記事で詳しく解説しています。

マルタ大学ムシダキャンパスの中央図書館
写真: DannyRogers800 / Wikimedia Commons · CC BY-SA 4.0

保険の条件はMQFレベルで変わる

保険はどちらのケースでも「シェンゲン圏で有効」「医療補償€30,000以上(約533万円)」「留学目的で有効」が共通条件です。違うのは期間で、入学許可証に書かれるMQFレベルによって分かれます。

コースのMQFレベル 保険の期間条件
レベル5以上(到着後に学生の滞在許可を申請できる人) シェンゲン圏に最初に入った日から連続91日以上
レベル4以下 シェンゲン圏に入った日から出国する日まで、滞在全期間

自分のコースがどちらに当たるかは入学許可証に書かれたMQFレベルで決まるので、レターを受け取ってから保険の期間を決めましょう。保険証券に必要な情報が載っていない場合は、補償内容の一覧(table of benefits)も求められます。保険会社の選び方や現地の病院事情はマルタ留学の保険選びの記事が参考になります。

入学許可証・航空券・最初の14泊

入学許可証(05)は、項目が1つでも欠けると差し戻しの原因になります。高等教育の監督機関MFHEAに登録された学校名とコース名、MQFレベル、ECTS単位数、期間(月数)とフルタイムかパートタイムか、イースターや夏の休講期間、週の授業時間(対面時間を明記)、授業を受ける住所、そして支払いの領収書か請求書が必要です。学校には「マルタの学生ビザ(Dビザ)申請用」とはっきり伝えて作ってもらいましょう。

航空券(09)は、氏名・日付・すべての経由地がわかる旅程表が必要で、入国日はコース開始の2週間前より早くできません。6ヶ月未満のコースは、コース終了後の復路も求められます。滞在先(10)は到着日から最初の14泊分で、本人名義であることが条件です。学校手配の寮やホームステイなら学校の署名・押印付きのレター、自分で借りる部屋なら双方が署名した登録済みの賃貸契約、ホテルや短期賃貸なら連続14泊以上の予約確認が使えます。

夜のグジラ(Gżira)の海沿いプロムナード
写真: Bärwinkel,Klaus / Wikimedia Commons · CC BY 4.0

申請のタイミングと手数料

チェックリストでは「コース開始日の少なくとも9週間前に申請すること」とされています。逆算すると、学校とのやり取りで入学許可証と支払い証明を受け取る時間に加え、銀行明細は直近3ヶ月分が必要なので、開始の4〜5ヶ月前には学校を決めて資金を口座に置いておくのが安全なスケジュールです。審査期間の約束は公式資料にはありません。

手数料の区分 0〜5歳 6〜11歳 12歳以上
標準(3週間以内の予約) 無料 €50 €100(約1万7,800円)
エクステンデッド(翌日の予約) 無料 €50 €150(約2万6,700円)

手数料はクレジットカード(Visaなど)で支払います。上の表はIdentitàのチェックリストに載っているビザ手数料で、申請センターのサービス料が別にかかる場合は予約時の案内で確認してください。

到着後は滞在許可へ

Dビザはあくまで入国のためのビザです。マルタに着いてからの学生の滞在許可の流れはマルタの学生滞在許可の申請の流れの記事で、留学中のアルバイトのルールはマルタ留学中のアルバイトの記事で確認してください。

書類が揃ったら、次に気になるのは「最初の1ヶ月をどう過ごすか」だと思います。スーパーの使い方やバス、どのエリアが暮らしやすいかといった生活の話なら、マルタに3年住んでいるエマにInstagramでDMしてみてください。エマはビザや書類の相談には乗りませんが、現地の友達として日常のことなら気軽に答えてくれます。

本記事は2026年10月18日時点の公式資料をまとめた一般的な案内で、法的助言ではありません。最終判断はIdentitàが行い、制度は変わるため、申請前に必ず公式サイトで最新情報を確認してください。

主な出典

最終確認: 2026-10-18

よくある質問

マルタ学生ビザの必要書類は?

申請書、有効期間10ヶ月のパスポート、ICAO規格の写真、VFSの予約確認書、入学許可証と支払い証明、直近3ヶ月の銀行明細と残高証明、国際キャッシュカードの写し、€30,000以上の保険、航空券の旅程、最初の14泊の滞在先証明、手数料です。

残高証明はいくら必要ですか?

公式条件は就学1ヶ月ごとに最低賃金の75%以上です。Eurostatの2026年の月額€994で計算すると1ヶ月€745.50、6ヶ月で€4,473が目安です。審査で使われる数字と端数が違う可能性があるので余裕を持たせてください。

申請期間はいつからいつまでですか?

チェックリストではコース開始日の少なくとも9週間前までの申請が求められています。銀行明細は直近3ヶ月分が必要なので、開始の4〜5ヶ月前には学校と資金の準備を始めると安心です。

ビザの費用はいくらですか?

12歳以上は標準の手数料が€100、翌日の予約を使うエクステンデッドは€150で、クレジットカード(Visaなど)で支払います。申請センターのサービス料が別にかかる場合は予約時に確認してください。

保険の条件は?

シェンゲン圏で有効、医療補償€30,000以上、留学目的で有効な保険が必要です。MQFレベル5以上のコースは入国から連続91日以上、レベル4以下は滞在全期間をカバーする必要があります。

3ヶ月の留学でも学生ビザは必要ですか?

Identitàは90暦日を超えるコースにDビザを発給するとしています。90日以内に収まる短期留学ならビザなしで入国できますが、1日でも超える場合はDビザの対象です。

書類の答えは公式に、最初の1ヶ月の暮らしはエマに

ビザの判断はIdentitàの仕事です。そのぶん、住むエリアや最初の週にやること、学校以外での友達の作り方は、スウィーイ(Swieqi)に住んで3年のエマに聞いてみてください。出発前にDMしておくと、着いてからの不安がぐっと減ります。

Instagramでエマ(@jecrs687)にDMする

アイキャッチ写真: Christian Camenzuli / Wikimedia Commons · CC BY-SA 4.0

👋 マルタに着く前に、友達を一人作っておこう

エマ(Emma)はブラジル生まれ・イタリア育ちの20代。スウィーイ(Swieqi)に住んで3年目、IT関係の仕事をしています。英語ゼロから始めて今は流暢、日本語も少しずつ勉強中。語学学校選び、安全なエリア、最初の1週間のコツ、カフェでお茶やグループでのお出かけ — インスタのDMで気軽に聞いてください。返信はだいたい数分以内。(ビザ相談・空港送迎・住まいの保証はしていません。)

ストーリーでマルタの日常を毎日発信中

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