マルタ観光は「小さい島だから1日あれば十分」と思われがちですが、実際は首都バレッタだけでも半日、ゴゾ島まで足を延ばすなら丸1日はかかります。エリアごとに雰囲気がまったく違うので、闇雲に回ると移動だけで疲れて終わってしまいます。この記事では現地の交通事情もふまえて、優先順位をつけやすい形で15スポットを紹介します。
バス移動が想定より遅いこと、夏場の日差しが強烈なことも先に伝えておきます。地図上の距離だけで予定を組むと、炎天下でバスを1時間待つはめになることもあります。
マルタ観光の要点 バレッタ(世界遺産の首都)、イムディーナ(静寂の城塞都市)、スリーシティーズ(要塞と港)、マルサシュロック(漁村マーケット)が本島の四大エリア。ゴゾ島・コミノ島は日帰りまたは1泊で訪れるのが定番です。3泊なら本島集中、5泊あればゴゾ島を1泊入れると余裕ができます。
1. バレッタのおすすめスポット
1980年に世界遺産登録されたマルタの首都。石造りのバルコニーが並ぶ通りを歩くだけで、ヨーロッパの城塞都市の空気を感じられます。
| スポット | 所要時間 | 入場料(2026年9月時点) | ひとこと |
|---|---|---|---|
| 聖ヨハネ大聖堂 | 60〜90分 | 大人15ユーロ(約2,775円) | カラヴァッジョの祭壇画は必見 |
| アッパー・バラッカ・ガーデン | 20〜30分 | 無料 | グランドハーバーを一望できる展望台 |
| 共和国通り(リパブリック・ストリート) | 30〜60分 | 無料 | メインストリートでカフェ巡り |
| グランド・マスターズ宮殿 | 45〜60分 | 大人10ユーロ前後 | マルタ騎士団の歴史がわかる |
| ロウアー・バラッカ・ガーデン | 15〜20分 | 無料 | 静かに休憩できる小さな庭園 |

バレッタは車両進入が制限されたエリアが多く、歩いて回るのが基本です。石畳の坂が多いのでスニーカーが安心です。入場料はHeritage Maltaの公式サイトで随時更新されるため、訪問前の確認をおすすめします。
2. イムディーナ・ラバト
「静寂の街」と呼ばれるイムディーナは、かつてのマルタの首都。車の乗り入れが基本的に禁止されており、静かな石畳の路地が魅力です。隣接するラバトには聖パウロの地下墓地(カタコンベ)があります。
| スポット | 所要時間 | 入場料 |
|---|---|---|
| イムディーナ旧市街散策 | 60〜90分 | 無料(門をくぐるだけ) |
| 聖パウロ大聖堂(イムディーナ) | 30分 | 大人5ユーロ前後 |
| 聖パウロのカタコンベ(ラバト) | 30〜45分 | 大人10ユーロ |
バレッタからバスで40〜50分ほど。半日あれば十分に回れるコンパクトさなので、午前にイムディーナ、午後は別のエリアという組み方もできます。
3. スリーシティーズ(ビルグ・セングレア・コスピクア)
グランドハーバーを挟んでバレッタの対岸にある3つの要塞都市。バレッタより観光客が少なく、地元の生活感が残っています。フェリーでバレッタから約10分というアクセスの良さも魅力です。

ビルグのウォーターフロントを歩き、聖アンジェロ砦(Fort St Angelo、入場料10ユーロ前後)から港を眺めるのが定番の過ごし方です。所要時間は2〜3時間見ておくと安心です。
4. マルサシュロック・南部エリア
カラフルな伝統漁船「ルッツゥ」が浮かぶ漁村マルサシュロックは、日曜市場が有名です。近隣には青の洞門(ブルーグロット)やハジャー・イム神殿もあり、南部だけで1日プランを組めます。
| スポット | 所要時間 | 入場料 |
|---|---|---|
| マルサシュロック市場(日曜) | 60分 | 無料 |
| 聖ペテロズ・プール | 90分〜(遊泳含む) | 無料 |
| 青の洞門ボートツアー | 30分 | 10ユーロ前後 |
| ハジャー・イム神殿 | 45〜60分 | 大人10ユーロ(ムナイドラ神殿込み) |
ハジャー・イム神殿は世界最古の巨石建造物のひとつとされ、ユネスコ世界遺産に登録されています。チケットにはムナイドラ神殿の見学も含まれます。地下に掘られた先史時代の埋葬施設ハル・サフリエニ・ハイポジウムは入場人数が限られているので、ハイポジウムのチケットはHeritage Maltaの公式サイトで日時指定の事前予約が基本です。旅程が決まった段階で早めに空き状況を確認しておくのがおすすめです。
5. ゴゾ島・コミノ島
本島とは別の島なので、フェリーでのアクセスが必要です。チルケッワ港からゴゾ島行きは24時間運航で30分間隔、片道約25分、往復4.65ユーロ(約860円)です。コミノ島へは9時台〜17時台の運航で、往復13ユーロ(約2,400円)が目安です(Gozo Channel公式時刻表参照、2026年9月時点)。

| スポット | 島 | 所要時間 | ひとこと |
|---|---|---|---|
| チッタデッラ(ビクトリア) | ゴゾ | 60〜90分 | 島全体を見渡せる要塞 |
| ラムラ・ベイ | ゴゾ | 90分〜 | 赤みがかった砂浜が特徴 |
| ドゥエイラ(インランドシー) | ゴゾ | 45分 | 2017年に崩落した「アズールウィンドウ」跡地 |
| ブルーラグーン | コミノ | 半日〜1日 | 透明度の高いエメラルドグリーンの海 |
ゴゾ島は本島よりのんびりした空気が流れていて、レンタカーやバスで1日かけて回るのが理想です。コミノ島は宿泊施設がほぼないため日帰りが基本になります。フェリー乗り場の場所や乗り方、スリーマ発のコミノ行きボートについてはマルタのフェリー完全ガイドにまとめています。ゴゾ島に1泊するなら、ゴゾ島のホテルと村の選び方を見ておくと、ビクトリア周辺に泊まるか海沿いの村に泊まるかを決めやすくなります。
6. モデルコース(3泊・5泊)
3泊4日:本島集中プラン
| 日程 | エリア | 内容 |
|---|---|---|
| 1日目 | バレッタ | 聖ヨハネ大聖堂、アッパー・バラッカ・ガーデン、旧市街散策 |
| 2日目 | イムディーナ・ラバト | 午前イムディーナ、午後スリーマでカフェ休憩 |
| 3日目 | 南部 | マルサシュロック市場、青の洞門、ハジャー・イム神殿 |
| 4日目 | 帰国 | 空港へ(午後便の場合はスリーシティーズを追加可) |
5泊7日:ゴゾ島1泊プラン
| 日程 | エリア | 内容 |
|---|---|---|
| 1日目 | バレッタ | 主要スポット巡り |
| 2日目 | スリーシティーズ | フェリーでバレッタから移動、要塞散策 |
| 3日目 | イムディーナ・ラバト | 半日観光+スリーマ散策 |
| 4〜5日目 | ゴゾ島(1泊) | チッタデッラ、ラムラ・ベイ、ドゥエイラ |
| 6日目 | コミノ島 | ブルーラグーンで1日 |
| 7日目 | 南部・帰国 | マルサシュロック市場(日曜なら特に) |
移動と滞在のバランスについては、エリアの位置関係と移動時間をマルタの地図ガイドで先にざっくり把握してから、このページで細かいスポットを決めていくとスムーズです。ゴゾ島や南部をバスなしで効率よく回りたい場合は、マルタのレンタカー完全ガイドでバス・タクシーとの比較もしておくと判断しやすくなります。
回り方のコツ
夏場(6〜9月)は日中の日差しがかなり強いので、屋外の要塞や神殿は午前中に回し、昼過ぎは聖ヨハネ大聖堂や博物館など屋内スポットにあてるのが現地流の組み方です。帽子と日焼け止めは必須で、詳しい対策はマルタの紫外線・日焼け対策が参考になります。マルサシュロックの日曜市場は午前中のほうが品ぞろえがよく、昼に近づくほど混み合います。教会や大聖堂では肩と膝を隠す服装が求められることがあるので、薄手のストールを1枚持っておくと安心です。季節ごとの服装はマルタ旅行の服装ガイドにまとめています。また、バスは渋滞や満員通過で時刻表どおりに来ないことがあるため、1日に詰め込むエリアは2つまでにしておくと、夕方に慌てずに済みます。
ちなみに、マルタ在住のエマ(Emma, @jecrs687)が日々のストーリーズで教えてくれる朝日・夕日スポットは、ガイドブックに載っていない穴場が多いです。旅行前にフォローしておくと、当日の天気や混雑具合を確認する感覚で参考にできます。
あわせて読みたい: マルタ 週末の過ごし方20選、バレッタのおすすめレストラン、マルタのロケ地めぐり
よくある質問
マルタ観光は何日あれば十分ですか?
本島の主要スポットだけなら3泊4日でも回れますが、ゴゾ島・コミノ島まで含めるなら5泊7日が現実的です。移動に時間がかかるため詰め込みすぎない計画がおすすめです。
入場料が必要な観光スポットはどこですか?
聖ヨハネ大聖堂(大人15ユーロ)、ハジャー・イム神殿(大人10ユーロ)、イムディーナの大聖堂博物館などが有料です。屋外スポットの多くは無料で見学できます。
バレッタとイムディーナはどちらを優先すべきですか?
時間が限られるなら首都バレッタを優先してください。イムディーナは半日あれば十分に楽しめる規模なので、余裕があれば1日でセットで回るのも可能です。
ゴゾ島は日帰りでも観光できますか?
できます。チルケッワ港からゴゾ島行きのフェリーは24時間運航で30分間隔、片道約25分です。ただし島内の移動に時間がかかるため、チッタデッラとラムラ・ベイ、ドゥエイラなど2〜3か所に絞るのが現実的です。のんびり回りたいなら1泊がおすすめです。
教会や大聖堂の見学に服装の決まりはありますか?
聖ヨハネ大聖堂などの宗教施設では、肩と膝を隠す服装が求められることがあります。夏でも薄手のストールや羽織りものを持っておくと、入口で困らずに済みます。
夏にマルタ観光をするときの注意点は?
日差しが非常に強いため、屋外スポットは午前中に回り、日中は屋内施設やビーチで休むのがおすすめです。バスは混雑で満員通過することもあるので、移動時間には余裕を持たせてください。
写真(トップ): Joseolgon / Wikimedia Commons · CC BY 4.0



