「3ヶ月行けば英語はペラペラになる?」「1ヶ月だと意味がない?」——「語学留学 効果」で検索する人の多くは、期間を決めてお金を払う直前のこの疑問で止まっています。この記事では、ケンブリッジ英語検定機構(Cambridge English)が示す学習時間の目安と、マルタの語学学校の週あたり授業時間を掛け合わせて、期間ごとに「計算上どこまで伸びうるか」を正直に整理します。合格や点数を約束するものではなく、期待値を現実的に置くための道具として使ってください。
ケンブリッジの目安では、中級帯(A2→B1→B2→C1)でCEFRを1段階上げるのに累計でおおよそ150〜200時間の学習が必要です。マルタの一般英語コースは週20レッスン(約15時間)が標準なので、3ヶ月(12週)なら授業だけで約180時間、週30レッスンなら約270時間。授業外の自習や英語を使う時間を足して、ようやく「1段階前後」が計算上の目安です。1ヶ月なら1段階の3〜4割程度。期間よりも、出発時のレベルと授業外の過ごし方で結果は大きく変わります。
語学留学 効果の結論:1段階≒150〜200時間
英語力の「伸び」を測る共通のものさしとして、ヨーロッパではCEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)が使われます。マルタのAtlas Language Schoolが公開しているCEFRガイド(PDF)には、Cambridge Englishの推計として、各レベルに到達するまでに必要な「ガイド付き学習時間(Guided Learning Hours)」の表が載っています(Cambridge側の解説ページは自動取得できなかったため、この表はAtlasのPDF経由で引用しています)。
ポイントは次の3つです。
- 数字はゼロからの累計時間で、A2がおよそ180〜220時間、B1が300〜400時間、B2が500〜600時間、C1が700〜800時間とされています。
- この時間には授業だけでなく、宿題や自分で取り組む学習も含まれます。授業時間=学習時間ではありません。
- 動機、学習習慣、母語などによって個人差があり、上のレベルほど1段階に時間がかかると明記されています。
累計の中央値どうしの差を取ると、A2→B1が約150時間、B1→B2とB2→C1がそれぞれ約200時間。つまり中級帯では「1段階=150〜200時間」がざっくりした目安になります。これはあくまで当サイトによる計算で、誰にでも当てはまる保証ではありません。
CEFRのレベルが意味すること
Cambridge Englishの公式ページによると、CEFRは言語能力をA1(初心者)からC2(熟達)までの6段階で表す国際基準です。マルタの語学学校でも、初日のレベル分けテストや修了証のレベル表記にこの区分が使われることがあります。
| レベル | Atlasのガイドにある説明(要約) | 累計の目安時間 |
|---|---|---|
| A2 | 限られた範囲なら英語でやりとりできる | 約180〜220時間 |
| B1 | 身近な話題で要点や考えを伝えられる | 約300〜400時間 |
| B2 | さまざまな場面で、ある程度流暢に英語を使える | 約500〜600時間 |
| C1 | 幅広い場面で流暢かつ柔軟に英語を使える | 約700〜800時間 |
たとえば「旅行で困らない」から「仕事の会議で意見を言える」へ進むのは、B1からB2への1段階にあたります。ここに約200時間かかる、と考えると期間選びの感覚がつかみやすくなります。

マルタの語学学校の授業時間を換算する
マルタの一般英語コースは「週20レッスン」と「週30レッスン」の2本立てをよく見かけます。たとえばMaltalinguaの料金ページでも、Standard General English(週20レッスン)とIntensive General English(週30レッスン)が並んでいます。
1レッスンの長さは学校によって違いますが、ESEのプログラムページでは1レッスン45分、週20レッスン=15時間、週30レッスン=22.5時間と明記されています。この記事ではこの換算を使います。申し込む学校の1レッスンが何分かは、必ずその学校のページで確認してください。
もう一つ見落としがちなのが祝日です。Maltalinguaは祝日は休校で、可能な場合は同じ週のうちに補講し、欠席したレッスンの返金はないと書いています。秋〜春は祝日が少なめですが、期間中の祝日の数で実際の授業時間は少し変わります。
期間別の計算表(2週間〜半年)
週15時間(20レッスン)と週22.5時間(30レッスン)で、授業時間だけを積み上げた表です。右の列は、中級帯の1段階を約200時間とした場合の「授業だけで何割に届くか」の目安です。
| 期間 | 週20レッスンの授業時間 | 週30レッスンの授業時間 | 1段階(約200時間)に対する割合 |
|---|---|---|---|
| 2週間 | 30時間 | 45時間 | 約15〜23% |
| 4週間(1ヶ月) | 60時間 | 90時間 | 約30〜45% |
| 8週間(2ヶ月) | 120時間 | 180時間 | 約60〜90% |
| 12週間(3ヶ月) | 180時間 | 270時間 | 約90〜135% |
| 24週間(半年) | 360時間 | 540時間 | 約180〜270% |
この表は「3ヶ月でB2になれる」という意味ではありません。ケンブリッジの時間は自習込みの数字なので、授業時間だけでは足りない一方、毎日1〜2時間の復習や英語での会話を足せば到達は早まります。逆に授業に出るだけなら、表の割合より伸びは小さくなるのが自然です。2週間の過ごし方は2週間留学の効果と費用、3ヶ月の総額は3ヶ月留学の費用で詳しく扱っています。どの期間を選ぶかの判断そのものは期間のおすすめを比べた記事にまとめています。
数字より大きく差がつく3つの変数
1. 出発時のレベル
Atlasのガイドにある通り、上のレベルほど1段階に時間がかかります。A1〜A2から始める人は短期間でも変化を感じやすく、B2以上の人は同じ3ヶ月でも「伸びた実感」が小さくなりがちです。英語にまったく自信がない人は英語ができなくても大丈夫かを確認した記事も参考にしてください。
2. 授業外の英語時間
週15時間の授業は、1週間168時間のうちの1割弱です。残りの時間をどれだけ英語で過ごすかで、累計の学習時間は大きく変わります。具体的なルーティンは授業外で英語力を伸ばす方法にまとめました。
3. 住む場所と一緒に過ごす人
ホームステイで家庭の会話に入るのか、日本人の友達と同じ寮で過ごすのかでも、英語に触れる量は変わります。滞在先の違いは寮とホームステイの比較を見てください。

効果を確かめる方法
「伸びた気がする」だけだと、帰国後に効果を説明しにくくなります。次の3つを組み合わせると客観的に確かめられます。
- 入学時と修了時のレベル表記を比べる:学校によっては、初日のレベル分けや修了証にCEFRのレベルが書かれます。クラス分けの仕組みはレベル分けテスト対策とクラス変更で解説しています。
- 出発前と帰国後に同じ種類の試験を受ける:同じ試験・同じ形式で比べると変化が見えやすくなります。
- 自分の「できること」リストを作る:CEFRの説明文(例:身近な話題で考えを伝えられる)を使い、出発前と帰国前にチェックします。
どのレベルから始めて、帰国時にどこを目指すのか。この2点が決まると、必要な期間も逆算しやすくなります。マルタでの生活や学校の雰囲気を現地の目線で知りたい人は、英語ゼロからマルタに来て今は流暢に話すエマ(@jecrs687)に、今のレベルと目標をDMで伝えてみるのもひとつの方法です。
期間を延ばす・縮めるべきケース
| 状況 | 考え方 |
|---|---|
| B1→B2のように「1段階上げる」のが目標 | 週20レッスンなら3ヶ月前後+毎日の自習、または週30レッスンで2〜3ヶ月が計算上の目安 |
| 海外生活と授業の雰囲気を試したい | 2〜4週間でも目的は果たせる。英語力の大きな変化は期待しすぎない |
| 休める期間が短い | 週30レッスンに上げて授業時間を増やす選択肢がある |
| すでにB2以上 | 1段階に時間がかかるため、試験対策コースなど目的を絞った方が手応えを得やすい |
90日を超えるとビザの手続きが変わるため、期間を延ばす場合はマルタ留学の完全ガイドでビザと費用の全体像も確認しておきましょう。期間や英語の伸びについてよく聞かれる質問はマルタ留学 知恵袋でよくある質問にまとめています。
主な出典
- Atlas Language School「Guide to the CEFR」PDF(Cambridge Englishのガイド付き学習時間の表、定義と個人差の記述)
- Cambridge English「CEFR」(6段階の区分)
- ESE プログラムページ(1レッスン45分、週20レッスン=15時間、週30レッスン=22.5時間)
- Maltalingua 料金ページ(週20・30レッスンのコース、祝日の扱い)
最終確認: 2026-10-18
よくある質問
3ヶ月の語学留学で効果はある?
週20レッスン(約15時間)なら12週で授業だけで約180時間です。中級帯の1段階が約150〜200時間という目安と比べると、自習を足せば1段階前後が計算上の目安ですが、結果は出発時のレベルと授業外の過ごし方で変わり、保証はできません。
1ヶ月で英語は伸びる?
4週間の授業時間は週20レッスンで約60時間、週30レッスンで約90時間です。1段階の3〜4割程度にあたるため、レベルが1つ上がるというより、聞き取りや話すことへの慣れを得る期間と考えるのが現実的です。
半年でどこまで伸びる?
24週なら授業だけで約360〜540時間です。計算上は中級帯で2段階前後に相当しますが、上のレベルほど1段階に時間がかかるため、B2以上から始める人は伸び幅が小さく見えることがあります。
留学しても伸びない人の特徴は?
授業時間だけで学習を終えてしまうことが一番の原因になりがちです。ケンブリッジの目安時間は宿題や自習を含む数字なので、授業外で英語を使う時間が少ないと、表の計算より伸びは小さくなります。
効果はどうやって確かめる?
入学時のレベル分けと修了証のCEFRレベルを比べる、出発前と帰国後に同じ種類の試験を受ける、CEFRの説明文でできることをチェックする、の3つを組み合わせると客観的に確かめられます。
レベルと目標をエマに伝えてみる
エマ(Emma)はマルタのスウィーイ(Swieqi)に住んで3年目で、英語ゼロからスタートして今は流暢に話します。今のレベルと目標、気になっている学校や住むエリアのことは、申し込む前にエマへDMで相談できます。DMにはたいてい数分で返事が来ます。
アイキャッチ写真: Williamross93 / Wikimedia Commons · CC BY-SA 4.0



