マルタ 持ち込み禁止 食品について調べている方へ。日本から留学や長期滞在でマルタに向かうとき、スーツケースにカップ麺やお米、だしの素を詰めていいのか迷いますよね。マルタはEU加盟国なので、日本から入るときはEU共通のルールが適用されます。この記事では、EUの公式サイト「Your Europe」とEU規則の原文をもとに、何がダメで何が限られた量ならOKなのか、そして帰国時に日本側で気をつけることを整理しました。税関の判断を代わりにするものではないので、最終的には公式情報で確認してください。
EU域外(日本を含む)からマルタに入るとき、肉・乳製品は個人用でも持ち込めません。カップ麺・スープ・ソース類は「肉や乳を含むもの」がこの規制の対象として規則に明記されているので、肉エキスや乳成分が原材料にあるかが分かれ目です。肉も乳も含まないその他の食品は2kgまで、魚介類は20kgまたは魚1匹(重い方)までが目安。植物・植物製品には植物検疫証明書が必要とされています。迷ったら申告するか、持って行かずに現地で買うのが安全です。
マルタ 持ち込み禁止 食品の結論
EUの公式案内サイト「Your Europe(食品・動植物製品の持ち込み)」には、EU域外の国からEUに入る場合、肉や乳製品は一切持ち込めないとはっきり書かれています。マルタも例外ではありません。
一方で、限られた量の果物・野菜、卵・卵製品、はちみつ、そして魚介類はある程度認められています。ただし同じページで、植物や植物製品には「特定の病害虫がいないことを示す植物検疫証明書」が必要とも書かれているので、「野菜ならなんでも大丈夫」と考えるのは早すぎます。
ポイントは「肉」「乳」が入っているかどうか。日本の加工食品は、見た目は麺やスープでも原材料にポークエキスやチキンエキス、乳製品が入っていることがよくあります。パッケージの原材料表示を確認する習慣をつけておきましょう。
持ち込める量の早見表
Your Europe の「EU域外から入る場合」の表を、日本から来る人向けに整理するとこうなります(同ページの最終確認日は2025年12月23日と表示)。
| 食品の種類 | 扱い(1人あたり) | 補足 |
|---|---|---|
| 肉・肉製品 | 持ち込み不可 | ハム、ジャーキー、肉入り加工品も含めて考える |
| 乳・乳製品 | 持ち込み不可 | チーズ、バター、乳成分入り食品に注意 |
| 魚介類(下処理済み・加工品) | 20kgまたは魚1匹(重い方) | 調理済み・加工済みの魚介類もこの区分 |
| 粉ミルク・ベビーフード・医療上必要な特別食 | 2kgまで | 開封前に冷蔵不要、市販品で未開封(使用中を除く) |
| 肉も乳も含まないその他の食品(例:はちみつ) | 2kgまで | 上の区分以外の食品 |
| 植物・植物製品 | 植物検疫証明書が必要 | 生の野菜・果物・切り花など |
この表は個人の手荷物の話です。家族に食品を送ってもらう場合も、EU規則では個人宛ての小包に同じ区分が当てはめられます。

カップ麺・インスタント麺は?
いちばん多い質問がこれです。結論から言うと、「カップ麺だから大丈夫」「カップ麺だからダメ」とは言い切れません。見るべきなのは麺ではなく、スープや具の原材料です。
EUの手荷物ルールを定めたEU規則2019/2122の付属書には、例外の対象外になる品目として「麺類などのパスタ」「スープ・ブイヨン」「ソース・混合調味料」が並び、いずれも「肉または乳、あるいはその両方を含むもの」と書かれています。つまり、ポークエキスやチキンエキス、ビーフエキス、乳成分が原材料にある商品は、肉・乳製品と同じ扱いを受ける可能性が高いということです。
- 原材料表示に「ポーク」「チキン」「ビーフ」「エキス」「乳」「チーズ」などがないか確認する
- 具材の乾燥肉やチャーシューも肉製品として見る
- 魚介だしだけ・野菜だしだけの商品でも、乳成分が入っていないかは別にチェックする
- 判断がつかないものは持って行かない、または申告する
この記事では特定の商品名について「持ち込める」とは書きません。同じブランドでも味によって原材料が違いますし、判断するのは到着時の係官です。
米・乾物・調味料は?
お米
お米は肉や乳を含まないので、動物由来製品の規制とは別の話になります。ただし Your Europe の表では「植物・植物製品」に植物検疫証明書が必要と書かれており、精米やパックご飯がこの区分でどう扱われるかまでは同ページに書かれていません。たくさん持って行くより、現地で買える分は現地で調達する方が気が楽です。
だし・調味料・乾物
かつお節や昆布のような乾物は Your Europe に個別の記載がなく、どの区分に当たるかは到着時の係官の判断になります。また、顆粒だしや合わせ調味料にはチキンエキスやポークエキスが入っていることが多いです。カレールウやシチューの素も、乳成分や肉エキスを含む商品が一般的なので要注意。前述の規則でも「ソース・混合調味料」のうち肉や乳を含むものは対象外の品目に入っています。
申告の考え方と見つかった場合
Your Europe によると、EUに到着したときには当局による検査を受けることがあります。そして、申告していない肉や乳製品を持っていた場合は没収・廃棄され、罰金や刑事訴追の対象になることもあると明記されています。具体的な罰金額はこのページには載っていないので、ここでは書きません。
原材料に肉や乳が入っていると分かった食品は、そもそも荷物に入れないのがいちばん確実。どうしても判断できないものがあるときは、自己判断で通過せず、申告して係官に確認してもらいましょう。なお、マルタ税関の公式サイトは本日の時点でこちらからは閲覧できなかったため、マルタ独自の追加ルールについては公式窓口で確認してください。
お薬については別のルールがあり、この記事では扱いません。お酒・たばこの量についてはマルタのたばこ・お酒のルールと帰国時の免税範囲で別にまとめています。

現地で代わりに買えるもの
「日本の味がないと不安」という気持ちはとても分かりますが、マルタにもアジア食材を扱う店はありますし、スーパーで手に入るもので代用できる場面も多いです。どのスーパーで何がどのくらいの値段なのかはマルタのスーパー物価比較(Lidl・Welbee’s・PAVI)が参考になります。
日本食レストランやアジア食材店の探し方はマルタの日本食レストランとアジア食材の探し方にまとめています。食費を含めた1ヶ月の予算感をつかみたい人はマルタの生活費ガイドも合わせてどうぞ。
「その調味料、マルタで売っているかな?」というレベルの具体的な疑問は、検索するより現地に住んでいる人に聞くのが早いです。マルタに3年住んでいるエマ(Instagram @jecrs687)は、どのお店に何があるか、といった日常の質問にDMで答えています。ただし、エマは税関や法律についてのアドバイスはしていないので、持ち込みの可否そのものは公式情報で確認してください。
帰国時に日本側で気をつけること
マルタからのお土産を日本に持ち帰るときは、今度は日本のルールです。農林水産省の動物検疫所は、肉製品や動物由来製品のほとんどは日本へ持ち込めないと案内しています。おみやげや個人消費用であっても、輸出国の政府機関が発行する検査証明書がないものは持ち込めず、違法に持ち込んだ場合は300万円以下の罰金または3年以下の拘禁刑が科せられると明記されています。
サラミやハムなどの肉製品はお土産候補から外しておくと安心です(植物由来の品は植物防疫所の案内も確認してください)。お酒の免税範囲は税関の「海外旅行者の免税範囲」で、1本760mlのもの3本までとされています。荷造り全体のチェックはマルタ旅行の持ち物リスト、体調を崩したときの薬局・病院の使い方はマルタの病院・薬局ガイドをどうぞ。
主な出典
- Your Europe — Taking animal products, food or plants with you(欧州連合)
- EUR-Lex — Commission Delegated Regulation (EU) 2019/2122
- 農林水産省 動物検疫所 — 肉製品などのおみやげについて
- 税関 — 海外旅行者の免税範囲
最終確認: 2026-10-18。この記事は一般的な情報で、税関・法律上のアドバイスではありません。必ず公式サイトで最新情報を確認してください。
よくある質問
マルタ 持ち込み禁止 食品は?
日本などEU域外から入る場合、肉・乳製品は個人用でも持ち込めません。肉や乳を含む麺類・スープ・ソース類も同じ扱いになる可能性が高いです。肉も乳も含まないその他の食品は2kgまでが目安です。
カップラーメンは持ち込める?
商品によります。EU規則では肉や乳を含む麺類やスープは例外の対象外とされているため、ポークエキスやチキンエキス、乳成分が原材料にあるものは避けるのが無難です。判断できないものは申告してください。
米は持ち込める?
お米は肉や乳を含みませんが、Your Europeでは植物・植物製品に植物検疫証明書が必要とされ、精米やパックご飯の扱いまでは書かれていません。必要な分だけにするか、現地で買う方が安心です。
肉エキス入りはダメ?
EU規則の付属書では、麺類・スープ・ソースなどのうち肉または乳を含むものが例外の対象外として挙げられています。肉エキス入りの食品は肉製品と同じように考えて、持って行かないのが確実です。
申告は必要?
Your Europeによると、申告していない肉や乳製品は没収・廃棄され、罰金や刑事訴追の対象になることがあります。判断に迷う食品は自己判断で通過せず、申告して係官に確認してもらいましょう。
出発前にエマにDMする
スーツケースに何を入れるか決める前に、「これはマルタで買える?」とエマに聞いてみてください。マルタに3年住んでいるエマが、日常の買い物や最初の1週間のことを気軽に教えてくれます(税関・法律のアドバイスは対象外です)。
アイキャッチ写真: William Shewring / Wikimedia Commons · Public domain



