マルタ 泳げる時期を10〜11月出発の直前に調べる人は多いはずです。気温だけを見て「もう寒いから泳げない」と判断すると、実は損をします。マルタの海水温は気温より1〜2か月遅れて上下するため、気温が下がり始めた秋のほうがむしろ海水浴に向いていることがあるからです。この記事では、月別の海水温データをもとに、いつまで泳げるのか、冬でも泳ぐ人がいるのはなぜかを整理しました。
マルタの海水温は8月に25〜26℃前後でピークを迎え、その後も気温よりゆっくり下がるため、10月でも23℃前後、11月でも20℃前後を保ちます。一般的な体感として、10月まではしっかり泳げる水温、11月は「入れなくはないが長くは入っていられない」水温です。冬でも泳ぐ地元の人はいますが、それは特別な例と考えたほうがよいでしょう。
月別海水温データ
下の表はMaltaWeather.comの平年値(英語版ウィキペディア「Climate of Malta」経由、2026年9月20日確認)をもとにしています。気温の詳しい月別表はマルタの月別気温と服装にまとめているので、ここでは海水温だけを抜き出し、「泳げるかどうか」の目安と一緒に示しています。目安はあくまで一般的な体感の傾向であり、個人差や当日の気象条件によって変わる点はご了承ください。
| 月 | 平均海水温 | 泳げるか(目安) |
|---|---|---|
| 1月 | 15.4℃ | 不可(地元の一部愛好者のみ) |
| 2月 | 14.9℃ | 不可 |
| 3月 | 15.0℃ | 不可 |
| 4月 | 15.9℃ | 境界(短時間なら可) |
| 5月 | 17.5℃ | 境界〜可 |
| 6月 | 21.1℃ | 可 |
| 7月 | 24.1℃ | 可(快適) |
| 8月 | 25.8℃ | 可(最も快適) |
| 9月 | 25.2℃ | 可(快適) |
| 10月 | 23.2℃ | 可 |
| 11月 | 20.6℃ | 境界(長時間は厳しい) |
| 12月 | 17.4℃ | 境界〜不可 |
平年値であり、実際の年・週によって上下します。マルタの年間平均海水温20℃はヨーロッパの中でも高い部類とされています。
9月〜10月 — 気温より海水温が高く感じる理由
海は気温よりも温まるのも冷めるのも遅く、8月の熱をそのまま9月まで持ち越します。表の通り、9月の平均海水温は25.2℃で8月とほぼ変わらず、気温が少し落ち着いた分、かえって快適に泳げる時期です。10月に入っても23.2℃前後を保っており、しっかり泳げる水温です。「9月・10月はもう秋だから泳げない」というイメージだけで判断すると、実はもったいない選択になります。

11月〜12月 — 「泳げる」の実際の感覚
11月の平均海水温は20.6℃です。数字だけ見ると悪くなさそうですが、気温そのものも下がっているため、上がったときの体感の寒さは夏場とは別物です。短時間さっと入る分には十分泳げる水温ですが、長時間のんびり浮いていられる水温ではありません。12月になると17.4℃まで下がり、一般的な旅行者にとっては「泳ぐ」というより「足だけ浸ける」感覚に近くなります。この時期に海辺を訪れる場合は、泳ぐこと自体よりも、夕方の散歩やビーチ沿いのカフェでのんびり過ごすといった楽しみ方に切り替えるほうが、旅の満足度は高くなりやすいでしょう。
冬の海水浴 — 地元の人と正直な注意点
マルタでも真冬に海に入る地元の人は一定数存在しますが、それは寒中水泳に近い趣味であり、一般の旅行者が気軽に真似できるものではありません。冬の海水温は15℃前後まで下がり、長時間入っていると体温を奪われるリスクがあります。「マルタは一年中泳げる」という情報を見かけることがありますが、正確には「一年中泳ぐ人はいる」というだけで、快適に泳げる季節とは分けて考える必要があります。冬の海に興味があるとしても、単独で長時間入るのは避け、地元の人がよく利用する場所や時間帯を参考にするなど、安全を優先した判断をおすすめします。
季節で閉まるビーチと閉まらない場所
パラソルやビーチチェアのレンタル、売店の営業などサービスが手厚い砂浜のビーチは、シーズンオフになるとこうした設備の営業が縮小される傾向があります。一方、セント・ピーターズ・プールのような岩場の入り江は、そもそも常設の設備がほとんどないため、営業期間という概念自体がなく、季節を問わず訪れることができます。ただし後述するように、秋以降は風とうねりの影響を受けやすくなる点には注意が必要です。個々の施設の正確な営業期間は、訪問前に公式サイトで確認することをおすすめします。10月以降に訪れる場合は、賑やかな観光ビーチよりも、地元の人が普段使いしている岩場のほうが、シーズンオフの雰囲気を気にせず過ごせることもあります。

気温より風とうねりが問題になる理由
秋から冬にかけては、気温や水温そのものよりも風とうねりのほうが「泳げるかどうか」を左右する場面が増えます。強風の日は波が立ち、透明度も落ちるため、水温が十分高くても遊泳を控えたほうがよい日があります。北向き・西向きのビーチは風の影響を受けやすく、湾になっている入り江のほうが比較的穏やかな傾向があります。旅行前に天気予報とあわせて風の強さも確認しておくと安心です。特に秋から冬にかけては、前日まで晴れて水温も十分でも、風向きが変わっただけで急に遊泳に向かない状態になることがあるため、当日の海況を現地で確認する習慣をつけておくとよいでしょう。
秋に泳ぐなら何を持っていくか
日本の海水浴シーズンの感覚で言うと、23℃前後の水温は沖縄の晩秋くらいのイメージに近く、20℃前後になると本州の初夏に近い水温感になります。「まだ日本の夏より温かいから大丈夫」と思って長時間入っていると、上がった後の風で一気に体が冷えることがあるため、油断は禁物です。
- ラッシュガードや薄手のウェットスーツ的な羽織り(水温がやや低い時期の防寒に)
- すぐ羽織れる大きめのタオルやポンチョ(上がった後の体温低下を防ぐ)
- ウォーターシューズ(岩場のビーチが多いため)
- 速乾性の着替え一式
- 耳栓や水中で使えるイヤーバンド(水温が下がる時期は耳の冷えが気になる人向け)
コミノ島・ブルーラグーンの季節性
ブルーラグーンで知られるコミノ島も、海水温そのものは本島と同様の傾向をたどりますが、そこへ渡るボート便が季節運航である点に注意が必要です。海水温がまだ十分高い9〜10月でも、ボートの便数が減り始めることがあります。つまり「泳ぐには十分暖かいのに、そもそも島にたどり着く手段が限られる」というねじれが起きやすい時期でもあります。コミノ島への行き方や設備の実情はコミノ島ブルーラグーンの行き方で詳しく解説しています。
旅行全体の流れはマルタ旅行 完全ガイドを、観光スポットの一覧はマルタ観光スポット15選を、ゴゾ島の見どころはゴゾ島 観光ガイドを、費用感はマルタ旅行の費用ガイドを参考にしてください。宿泊エリアはビーチへのアクセスも含めてマルタ ホテルおすすめで紹介しています。
スウィーイ(Swieqi)に3年住むエマ(Emma, @jecrs687)は、日々の海の様子をインスタグラムのストーリーズで発信しています。表の平年値だけでは分からないその週の実際のコンディションは、ストーリーズやDMで確認してみるのもひとつの方法です。
主な出典
- 英語版ウィキペディア「Climate of Malta」(海水温: MaltaWeather.com平年値) — en.wikipedia.org/wiki/Climate_of_Malta
- VisitMalta 公式サイト(ビーチ情報) — visitmalta.com
- Malta International Airport MetOffice(現況・週間予報) — maltametoffice.com
最終確認: 2026-09-20
よくある質問
マルタはいつまで泳げますか?
平年値では10月まで23℃前後の水温を保ち、しっかり泳げます。11月は20℃前後で短時間なら泳げますが、長くは入っていられない水温です。
10月の海水浴は可能ですか?
可能です。平年の海水温は23℃前後で、気温が落ち着く分むしろ快適に泳げる時期とされています。
11月の海は冷たいですか?
平年の海水温は20℃前後です。短時間なら泳げますが、気温も下がっているため上がった後の寒さ対策が必要です。
海水浴シーズンはいつからいつまでですか?
快適に泳げるのはおおむね6月から10月です。5月と11月は境界的な時期で、短時間なら泳げる水温になります。
冬でも泳げますか?
一部の地元の人は冬でも泳ぎますが、水温は15℃前後まで下がり、一般的な旅行者向けの海水浴シーズンとは言えません。
今週の海の様子が気になったら
平年値の表だけでは分からない「今週、実際に泳げるかどうか」は、マルタに住むエマ(Emma)に直接聞くのが一番早いです。気になったら気軽にDMしてみてください。
写真(トップ): Imhotep tep / Wikimedia Commons · CC0



