マルタ フォトスポットを探しているなら、まず知っておきたいのは「場所」より「時間帯」が写真の出来を左右するということです。島全体が黄土色の石灰岩でできているマルタは、正直どこを切り取っても絵になりますが、順光と逆光を間違えるとせっかくの一枚が白飛びしたり、影で顔がつぶれたりします。この記事ではマルタ本島とゴゾ島から定番の撮影スポットを12か所選び、時間帯と光の向きまでセットで紹介します。マルタ女子旅の3泊4日モデルコースに組み込みたい人は、動線の参考にもしてください。新婚旅行で記念になる一枚を残したい人はマルタ新婚旅行 完全ガイドも、旅程全体を先に組みたい人はマルタ旅行の完全ガイドもあわせて確認してください。
外さない3か所はバレッタの色付きバルコニー路地、イムディーナの朝の旧市街、マルサシュロックの漁船ルッツです。逆に時間帯を間違えやすいのがマルサシュロックで、写真が目的なら人と光が揃う午前中、市場の賑わいを撮りたいなら日曜の朝が狙い目です。コミノ島のブルーラグーンは、水の色が最も澄むのはボートが押し寄せる前の午前早い時間帯です。
バレッタ — 色付きバルコニーとアッパー・バラッカ
首都バレッタでまず狙いたいのは、ジャーマン・カーテン・ウォール(German Curtain Wall)沿いに並ぶ色鮮やかな木製バルコニーです。青や緑に塗られたバルコニーが石灰岩の壁に映え、通りを一本入るだけで人通りも減ります。もう一つの定番はアッパー・バラッカ庭園で、アーチの柱越しにグランドハーバー全体を額縁のように収められます。日中は観光客で混み合うため、朝早い時間帯に訪れると余裕を持って構図を選べます。バレッタは坂と階段が多い街でもあるため、スニーカーなど歩きやすい靴で回ると撮影に集中できます。街全体の観光スポットはマルタ観光スポット15選にもまとめているので、バレッタ以外の定番も一緒にチェックしてみてください。

イムディーナ — 朝がすべての旧市街
「静寂の街」と呼ばれるイムディーナは、細い石畳の路地とアーチが折り重なる城塞都市です。観光バスが到着する前の午前中が圧倒的におすすめで、人がいない路地を独り占めできる時間はここが一番長く続きます。城門前の橋や城壁沿いは午前中のほうが逆光になりにくく、午後遅い時間はハチミツ色の石壁が温かい色に染まります。

マルサシュロック — ルッツと日曜の混雑
漁村マルサシュロックの主役は、色とりどりに塗られた伝統的な漁船「ルッツ(luzzu)」です。船首に描かれた魔除けの目のクローズアップが人気の一枚になります。日曜午前には海沿いで市場が開かれ、活気ある雰囲気を撮れる一方でその分人出も増えます。静かな漁村の空気を撮りたいなら平日の午前、賑わいごと切り取りたいなら日曜の朝と、目的で曜日を使い分けるのがコツです。

スリーマ側から見るバレッタのスカイライン
バレッタの街並みそのものを一枚に収めたいなら、対岸のスリーマ側プロムナードから狙うのが定番です。海を挟んで旧市街全体が見渡せるため、望遠レンズがなくても十分に絵になります。日没後しばらくのブルーアワーは、街の明かりが灯り始めて水面に反射する時間帯で、昼間とはまったく違う一枚になります。プロムナード沿いにはカフェも多く、スリーマのカフェ10選で休憩しながら光の変化を待つのも一つの方法です。撮影が終わったあとそのままスリーマに泊まりたい人は、マルタの宿泊エリア別ガイドも参考にしてください。
ゴゾ島 — チタデッラと内海
ゴゾ島の中心ビクトリアにそびえるチタデッラ(Cittadella)は、城壁の上をぐるりと歩けるため、島全体を背景にした写真が撮れます。午後遅い時間に登ると、石壁が温かい色に染まって人物写真の肌の色味も柔らかくなります。ゴゾ観光全体の計画はゴゾ島観光の完全ガイドにまとめているので、宿泊するかどうかも含めてあわせて確認してください。

コミノ/ブルーラグーンの水の色が出る時間
コミノ島とコミノット島の間に広がるブルーラグーンは、写真加工なしでも十分すぎるほど鮮やかな水色になることで知られています。ただし日中はボートと人でいっぱいになり、水面も波立って色が濁って見えることが多くなります。人が少なく水が澄んだ状態を狙うなら、その日一番早い便のボートで午前中に到着するのが実質唯一の方法です。逆に昼前後は写真を撮る人・泳ぐ人の両方でビーチが埋まり、水面も波立って澄んだ青が出にくくなります。コミノ行きのボートは夏季を中心とした季節運航で、通年運航ではありません。ボートの便数や運航は季節によって大きく変わるため、当日は必ず乗り場で最終便を確認してください。
残り5か所 — スピノラ湾・ポパイビレッジ・大聖堂ほか
ここまでの7か所に加えて、あわせて押さえておきたい5か所を手短に紹介します。
- スピノラ湾(セント・ジュリアンズ):湾を囲むように建つレストランと係留されたボートが絵になる、夕方から夜にかけての散歩コースです。
- ポパイビレッジ(アンカー・ベイ):映画のセットとして作られた木造の村で、パステルカラーの建物が湾を見下ろす高台に建ち並びます。
- 聖ヨハネ共同大聖堂の内部:金の装飾が施された礼拝堂は屋内スポットとして人気ですが、肩と膝を隠す服装が必要で、フラッシュや三脚は制限される場合があります。
- シュレンディ入江(ゴゾ島):入り江を囲むように遊歩道が続く、ゴゾ島らしい静かな入り江の風景です。
- インランド・シー(ドゥエイラ、ゴゾ島):岩のトンネルの先に外海とつながる小さな入り江で、崖に囲まれた独特の色の水面が特徴です。
穴場 — 混雑を避けられる場所
定番スポットが混雑しやすい時間帯を避けたいなら、同じエリアでも一本裏の通りを歩いてみるのがおすすめです。たとえばバレッタのメインストリートであるリパブリック・ストリートも、一本内側に入ると人通りが一気に減ります。イムディーナも正門前の橋よりも、城壁内部の奥まった路地のほうが人が少なく、静かな一枚を撮りやすい傾向があります。ただし、住宅として実際に人が暮らしているバルコニー路地も多いため、住民の生活空間だという意識を持ち、玄関先や窓を無遠慮に接写しないなどの配慮は必要です。混雑や工事の状況はシーズンによって変わるので、直前の様子はエマのInstagramストーリーで確認する人もいます。
時間帯と光の向きの早見表・撮影マナー
| 場所 | おすすめの時間帯 | 光の向きの目安 | 混雑度 |
|---|---|---|---|
| バレッタ(バルコニー路地・アッパー・バラッカ) | 午前早い時間 | 午前は順光になりやすい | 日中は高い |
| イムディーナ | 午前中 | 午前は逆光になりにくい | 午後は観光バスで混雑 |
| マルサシュロック | 午前(日曜は市場も) | 午前が撮りやすい | 日曜午前は高い |
| スリーマ側からのバレッタ | 日没直後のブルーアワー | 対岸なので向きは気にしにくい | プロムナードは常時人通りあり |
| ゴゾ島チタデッラ | 午後遅い時間 | 午後は石壁が温かい色に | 午後遅くは比較的落ち着く |
| コミノ ブルーラグーン | 午前早い便のボート | 時間帯より水面の状態が重要 | 日中は非常に高い |
| スピノラ湾(セント・ジュリアンズ) | 夕方〜夜 | 灯りが点る時間帯が狙い目 | 夕食時間帯は混雑 |
| ポパイビレッジ(アンカー・ベイ) | 午前〜午後早め | 高台からの見下ろし構図が中心 | 時間帯により変動 |
| 聖ヨハネ共同大聖堂 内部 | 開場直後 | 屋内のため向きより照明が重要 | 日中は混雑しやすい |
| シュレンディ入江(ゴゾ島) | 午前〜午後 | 入り江なので時間帯の影響は小さい | 比較的空いている |
| インランド・シー(ドゥエイラ、ゴゾ島) | 午前〜午後 | 崖に囲まれ光が回りにくい時間帯もある | 比較的空いている |
撮影マナーとして、教会や有料の史跡は多くの場合フラッシュや三脚を制限していることがあります。個別のルールは施設ごとに異なるため、訪問前に各施設の公式サイトで確認してください。また、かつてゴゾ島の名所として知られたアズール・ウィンドウ(Azure Window)は2017年の崩落によりすでに現存しないため、写真だけを頼りに行き先の候補に入れないよう注意してください。天候による中止や立入制限も起こり得るため、屋外の史跡を回る日は予備の候補地をいくつか用意しておくと計画が崩れにくくなります。服装の面では、マルタの建物の多くが黄土色〜ベージュの石灰岩でできているため、白やベージュ系の服は街並みと馴染みやすく、逆に海を背景にする日は差し色になる服のほうが写真の印象がはっきりします。夏場は日差しがかなり強いので、屋外での撮影が長時間になる日は日焼け止めと水分補給、帽子や日傘も忘れないようにしましょう。
写真の光の向きは季節でも変わるため、その時期にどの角度が良いかは、実際にマルタに3年住んでいるエマ(Instagram @jecrs687)に出発前にDMで聞いてみる旅行者もいます。バレッタやスリーマ周辺のリアルタイムの空模様がストーリーに上がることも多く、当日の混雑状況の参考にもなります。
主な出典
最終確認: 2026-09-20
よくある質問
マルタのフォトスポットはどこがおすすめですか?
バレッタの色付きバルコニー路地、イムディーナの旧市街、マルサシュロックの漁船ルッツの3か所が定番です。時間帯を合わせるとさらに写真が良くなります。
イムディーナは何時に行くのがいいですか?
観光バスが到着する前の午前中がもっとも人が少なく、光も柔らかいためおすすめです。午後は混雑しやすくなります。
マルサシュロックは日曜が良いですか?
日曜午前は市場が開かれて活気のある写真が撮れますが、その分人出も増えます。静かな雰囲気を撮りたいなら平日の午前が向いています。
教会の中は撮影できますか?
施設によってフラッシュや三脚の使用ルールが異なります。訪問前に各施設の公式サイトで最新のルールを確認することをおすすめします。
人が少ない穴場はありますか?
定番スポットの一本裏の通りを歩くだけでも人通りは大きく減ります。ただし住宅街でもあるため、住民の生活空間への配慮は忘れないようにしましょう。
撮影のタイミングに迷ったらエマに聞いてみる
マルタ在住3年のエマは、季節ごとに変わる光の角度や、その日の混雑具合を日常目線で教えてくれます。撮影計画で迷ったら、出発前に一度DMしてみてください。
写真(トップ): Frank Vincentz / Wikimedia Commons · CC BY-SA 3.0



