EC English全校閉校・倒産手続き開始|マルタの在校生・返金・転校の最新まとめ【2026年9月】
2026年9月14日、マルタのEC Malta校を含むEC English全25校が即日閉校しました。EC自身が公式サイトで、財務状況の悪化と追加投資確保の失敗を理由に、世界各校で正式に倒産・清算・管理手続き(insolvency, administration and/or winding-up processes)の開始を発表しています。本記事はもともと9月11日、EC Englishが週末の新規学生の到着受け入れを一時停止したという報道をもとに公開しました。その後わずか数日で状況は大きく進み、9月14日には一時停止ではなく、全校閉校と正式な倒産手続きの開始という、より深刻な事態に至っています。本記事は9月10日の到着停止通知から9月14日の閉校発表までの経緯と、マルタの在校生・予約者に今起きていることを、2026年9月15日時点で確認できている事実だけをもとに整理した最新版です。EC Maltaの校舎や評判についてはEC マルタ 口コミレビューで紹介しています。
タイムライン
4月の経営見直し発表から今回の閉校まで、経緯を時系列で整理します。
| 時期 | 出来事 |
|---|---|
| 4月14日 | ブリストル校(6月末閉鎖)・モントリオール校(9月末閉鎖予定)の閉鎖を発表 |
| 9月10日 | 予約エージェント宛てに、週末(12〜13日)の新規学生の到着受け入れ停止を通知 |
| 9月11日 | マルタの規制当局ELT Councilが「状況を注視している」と表明し、FELTOMは「学生の利益を守るためEC Englishや関係者と協力している」とコメント |
| 9月14日 | EC Englishが全25校の即日閉校と倒産・清算手続き開始を公式発表 |
| 9月19日 | EC滞在先に滞在する学生の滞在可能期限(それまで宿泊・生活支援が一時的に継続) |
| 9月末 | モントリオール校の閉鎖が予定されていた(4月発表時点) |
EC公式発表の内容
EC Englishは公式サイトで、世界すべての校舎について「困難な財務状況と、追加投資の確保に失敗したこと」を理由に、倒産・管理・清算手続き(insolvency, administration and/or winding-up processes)を開始したと発表しました。各国・各校の学生・従業員・関係者への詳細な案内は、「各法域での手続きが確定した段階で、順次伝える」としています。最高経営責任者のAndrew Mangion氏は公式発表で「私たちのチームは、この会社を築き、存続させるために信じられないほど努力してきました」と述べ、新たな投資を確保するために「現実的に可能なあらゆる手段を検討した」と説明しています。予約エージェント向けの通知(The PIE News報道)では、Mangion氏は「これが皆様と学生の皆様にとって、非常に困難で残念なニュースであることを理解しています」とも述べました。The Malta Postの報道によれば、Mangion氏は学生・家族・従業員に対して「深い悲しみと後悔」を表明しています。Newsbookの報道では、取締役会は投資家との協議を含む「あらゆる合理的な代替案を検討した」ものの、取引が成立しなかったとされ、会社側はコロナ後の混乱と市場環境の悪化を要因として挙げています。マルタの業界団体FELTOMも9月14日、「30年以上続いたEC Maltaの閉校を深く悲しんでいる」との声明を出し、現在マルタで学んでいる学生への対応を最優先課題としています。詳細はEC公式の閉校に関する公式発表で確認できます。

マルタの在校生にいま起きていること
EC滞在先(アコモデーション)に滞在している学生は、2026年9月19日(土)まで滞在を続けることができ、その間は宿泊・生活面の支援が一時的に継続されます。帰国や転校など今後の移動手段を確保するための期間として位置づけられており、9月15日には学校側の最小限の人員(スケルトンスタッフ)が対応にあたりました。9月19日以降の滞在先の扱いについては、2026年9月15日時点でまだ発表されていません。マルタの語学学校業界団体FELTOMは、現在マルタで学んでいる学生を加盟校に振り分ける調整を進めています。The Malta Postの報道によれば、目標は学生が「追加費用を最小限、またはゼロで」学業を続けられるようにすることです。ここで示されているのはあくまで転校先での学習継続に関する調整であり、支払い済みの学費そのものの現金返金を約束するものではない点に注意してください。転校先の調整対象となっている加盟13校は次の通りです(エリアは報道で確認できたもののみ記載)。
| 学校名 | エリア |
|---|---|
| Alpha School of English | St Paul’s Bay |
| AM Language | Sliema |
| BELS Gozo | — |
| BELS Malta | St Paul’s Bay |
| Berlitz English Language Academy | St Julian’s |
| Cavendish School of English | Valletta |
| Clubclass English Language Campus | Swieqi |
| Easy School of Languages | — |
| European School of English(ESE) | St Julian’s |
| IELS | Sliema |
| inlingua School of Languages | Sliema |
| NSTS English Language Institute | — |
| Sprachcaffe Languages Plus | Pembroke |
状況の確認先は、業界団体FELTOM(info@feltom.com/+356 2131 0927)と、マルタの語学学校を監督する規制当局ELT Council(info.eltcouncil@gov.mt/+356 2598 1240)です。転校先を自分で比較検討したい場合はマルタ語学学校 おすすめ・比較2026、日本人比率を確認したい場合はマルタ 語学学校の日本人比率まとめも参考にしてください。
国別の学生支援制度
EC Englishはマルタ以外にもイギリス・カナダ・南アフリカ・アイルランド・アメリカ・UAEで学校を運営しており、それぞれの国の業界団体が学生支援の枠組みを発表しています。
| 国・地域 | 制度・団体 | 規模・内容 |
|---|---|---|
| マルタ | FELTOM | 加盟13校が在校生の転校先を調整 |
| イギリス | English UK Student Emergency Support(SES) | ロンドン・ケンブリッジ・ブライトン・マンチェスターの在校生約370人を対象に、追加学費なしで他の加盟校での学習継続を支援 |
| カナダ | Languages Canada eCAP(Education Completion Assurance Plan) | トロント・バンクーバーの学生375人とモントリオールの学生約40人が対象。25以上の加盟校が受け入れ枠を提供。連絡先:student@languagescanada.ca |
| 南アフリカ | Education South Africa(ESA) | 加盟校と連携して学生対応を調整中 |
| アイルランド・アメリカ・UAE | 各国協会の案内を確認 | 2026年9月15日時点で、具体的な支援制度の詳細は確認できていません |
まだわからないこと
EC自身が閉校と倒産・清算手続きの開始を公式に認めた一方で、次の点は2026年9月15日時点でまだ明らかになっていません。憶測で判断せず、公式発表を待つことをおすすめします。
- 支払い済みの学費・滞在費に対する具体的な返金手続き(未発表)
- マルタ法人を含む各国拠点の清算人・管理人の名称(未報道)
- 前払い金が今後どのように扱われるか(各国の倒産手続きの進み方に依存する見込み)
- 返金申請や問い合わせのためのEC公式FAQ・専用窓口(2026年9月15日時点で未公開)
これらはいずれも、各国の倒産・清算手続きが具体的に進むにつれて明らかになっていく事項です。本記事では、確認できていない情報を断定的に書くことを避け、公式発表や信頼できる報道機関の記事で確認できた内容だけを掲載しています。今後、新しい事実が確認された場合は本記事を更新します。
なぜ閉校したのか
EC Englishの公式発表は、閉校の理由を「困難な財務状況」と「追加投資の確保に失敗したこと」としています。Andrew Mangion氏は新たな投資を確保するために「現実的に可能なあらゆる手段を検討した」と述べ、Newsbookの報道では取締役会が投資家との協議を含む代替案を検討したものの、取引の成立に至らなかったとされています。会社側はコロナ後の需要の混乱と市場環境の悪化を背景として挙げています。業界全体でも縮小が進んでおり、The PIE Newsによれば2025年の世界の語学留学週数は前年比23%減、学生数は10%減となりました。EC自身は1991年にマルタで創業し、ピークだった2019年には8カ国で年間4万5千〜5万人の学生を受け入れていました。なお、2025年末にマルタが観光目的の宿泊税(エコ税)を1泊0.50ユーロから1.50ユーロに引き上げたことについて、FELTOMは長期留学生への負担増につながったと指摘していますが、これはFELTOM側の見解であり、EC自身が閉校理由として説明したものではない点に注意してください。今回の閉校は、EC単体の経営判断だけでなく、コロナ禍後の語学留学需要の回復の遅れという業界全体の構造的な課題を背景に起きた出来事だと位置づけられます。
マルタ現地への影響
EC Maltaは1991年にマルタで創業し、35年近い歴史を持つ、島の語学留学業界を代表するブランドの一つでした。The Malta PostやNewsbookの報道によると、今回の閉校でマルタでは約100人の従業員が職を失いました。EC Englishは140カ国以上から学生を受け入れる大手ブランドとして知られ、マルタの語学学校の中でも規模と歴史の両面で存在感の大きい学校でした。長年にわたり多くの日本人留学生も受け入れてきており、今回の閉校は在校生・予約者だけでなく、マルタの語学留学業界全体、そして地元の雇用にも影響を及ぼしています。

予約者・在校生がやること
EC Maltaへの留学を予約していた、または現在在校中の場合は、次の順序で対応を進めてください。詳しい手順はEC English閉校後の対処ガイドにまとめています。
- 予約確認書・支払い証明・エージェントやECとのやり取りをすべて保存する
- FELTOM(info@feltom.com/+356 2131 0927)またはエージェントに連絡し、自分の転校先・滞在先の状況を確認する
- EC滞在先を利用している場合、9月19日までの支援期間中に次の住居を確保する
- クレジットカードなど決済方法のチャージバック(異議申し立て)制度が使えるか確認する
- FELTOM・ELT Councilの公式サイトで、最新情報を継続的にチェックする
渡航や在校の安全確認全般についてはマルタ語学学校 安全確認チェックリストも参考にしてください。今回のように学校側の事情で急に予定が変わるケースは稀ですが、今後別の学校を選ぶ際にも、財務状況や運営年数、業界団体への加盟状況などを事前に確認しておくと安心です。
数字や報道だけでは掴みにくい現地の実際の様子は、住んでいる人に聞くのが早いこともあります。マルタ在住のエマ(Emma、@jecrs687)は、自身もマルタの語学学校で学んだ経験を持つ現地の友達です。EC Malta校舎周辺の様子や、転校先を検討している学校について気になることがあれば、DMで聞いてみてください。紹介料なしで、現地で見えている範囲を率直に教えてくれるそうです。
主な出典
公式発表
- EC English — “EC English Language Centres to wind down”(2026年9月14日) — ecenglish.com
- Languages Canada — “Languages Canada Statement on EC English” — languagescanada.ca
- English UK — “Student Emergency Support” — englishuk.com
- FELTOM(マルタ語学学校協会)— feltom.com / ELT Council Malta — eltcouncil.gov.mt
業界専門メディア
- The PIE News — “EC English closes all global schools”(2026年9月14日) — thepienews.com
- The PIE News — “EC English halts new student arrivals worldwide this weekend”(2026年9月10日) — thepienews.com
- The PIE News — “EC English language centres closes Bristol and Montreal sites”(2026年4月) — thepienews.com
- StudyTravel Network — EC English関連ニュース — studytravel.network
マルタ現地メディア
- Newsbook — “EC announces closure citing challenging financial situation”(2026年9月14日) — newsbook.com.mt
- Newsbook — “EC English halts new student arrivals worldwide”(2026年9月11日、ELT Council・FELTOM声明) — newsbook.com.mt
- Lovin Malta — “EC English to close all schools worldwide with teaching stopping immediately” — lovinmalta.com
- The Malta Post — “EC English shuts down globally: 100 Malta jobs lost as students seek transfers”(2026年9月15日) — themaltapost.com
日本語で読める解説(留学エージェントによる解説・非公式)
- note「留学のひろこ」— EC Englishの閉校に関する解説記事 — note.com
最終確認:2026年9月15日
よくある質問
ECは倒産したのですか?
はい。EC自身が2026年9月14日、全25校の即日閉校とあわせて、倒産・清算・管理手続き(insolvency, administration and/or winding-up processes)の開始を公式に発表しました。ただし、裁判所での手続きの詳細や清算人・管理人の名称は、2026年9月15日時点で報道されていません。
支払った学費や滞在費は返金されますか?
2026年9月15日時点で、具体的な返金手続きはEC側から発表されていません。前払い金の扱いは、各国で進む倒産・清算手続きの内容によって変わる見込みです。クレジットカードなど決済方法のチャージバック制度が使えるか、あわせて確認することをおすすめします。
現在マルタのEC英語学校に在校中の学生はどうなりますか?
EC滞在先に滞在している学生は2026年9月19日(土)まで滞在を続けることができます。マルタの業界団体FELTOMに加盟する13校が、在校生を追加費用を最小限またはゼロで受け入れる転校先の調整を進めています。
イギリスやカナダのEC校に通っていた学生はどうなりますか?
イギリスではEnglish UKのStudent Emergency Supportが約370人の学生を対象に、追加学費なしで他校での学習継続を支援しています。カナダではLanguages CanadaのeCAP(Education Completion Assurance Plan)が、トロント・バンクーバーの375人とモントリオールの約40人を対象に、加盟校での受け入れを調整しています。
今後、EC マルタに新規で申し込むことはできますか?
EC Englishは2026年9月14日に全校での教育活動を停止しており、事実上、新規の申し込みはできない状態です。今後の運営再開についての発表は、2026年9月15日時点で確認されていません。
更新履歴: 2026-09-11 初出 · 2026-09-15 EC全校閉校・倒産手続き開始を反映
写真(トップ): Anton Zelenov / Wikimedia Commons · CC BY-SA 4.0



